「事業」としての成立の困難
例えば、同じ法人内の事業でも、私どもの「個別指導塾みなも」は収益事業として成立しております。それに対し、不登校の子ども達を支援する「フリースクール」は、それ単独では収益事業として成立しません。その理由は、フリースクールは収益事業とするには「顧客の分母」が小さすぎるからです。(※フリースクールの「事業としての可能性」を分析するため、ここでのみあえて「顧客」という表現を使用致します)
学習塾は、潜在的に顧客になり得る人は、子どもの数だけいます。地域の子ども全員が、お客さんになる可能性があるわけです。
ところがフリースクールは不登校の子ども達が対象なので、クラスに1人が不登校の子どもだとして、学習塾の1/35しか顧客となる可能性のある子どもがいないのです。そのため、フリースクールは独立した収益事業としては成立しません。
フリースクールと学習塾の、潜在顧客の差
市場の論理とは離れた必要性
しかし、だからといってフリースクールがこの社会に必要ないのかといえば、そうではありません。何らかの事情で学校に行けず、学ぶ機会のない1/35の子ども達がいます。市場の論理ではサポートできない子どもたちがいるからこそ、市場の論理とは離れた所でのサポートが必要なのです。
一般企業では支援しづらい子ども達にもサポートを
ご寄付の意義と活用
当法人が大切にしている想いは「不登校の子どもでも、学校と同程度の教育を受けられること」です。そのために必要なのは、少なくとも中心となるスタッフの安定した雇用です。ボランティアの方々の協力もいただいており、多くの大人達と関わることは子ども達にとって様々な刺激を受ける機会となり、必要不可欠な力です。しかしその一方、日頃から深く関わるスタッフ達も安心して、安定して働ける環境があってこそ、子ども達にも安定した教育を行うことができると思っております。
働くスタッフの安定した雇用が、安定した支援に
しかし現在、当法人はまだそれを達成しているとは言い難い状況です。まだまだ財政は不安定で、事業による収入のみでは毎年約100万円ほど不足しており、それをご寄付や助成金などでなんとか賄っている状況です。
達成したい状態
・100万円/年のご寄付により、安定した運営を
そこで、まず目指すべき目標は、皆様からのご寄付による年間100万円のご支援です。その財源により、第一に安定した運営とスタッフの雇用を目指します。
・200万円/年のご寄付により、余裕のある運営を
それを達成した後には、年間200万円のご支援により余裕のある運営体制を目指します。余裕とは、余裕資金を持つことによる運営の安全。予定外の支出の際にも危機を向かえることなく、安定した運営がてこそより安心して子ども達を預けていただけます。