普段学校には行かないけど、定期テストには参加するという子どもたちもいます。特に公立高校入試や大学の公募推薦を考えている方は、学校の定期テストは、内申点や評定が合否に関わるため、定期テストだけ受けに行くというケースが多いようです。
学校の進度を踏まえ、場合によっては在籍している学校と連携を取りながら、テスト対策のサポートを行っていきます。
■ 何ができて、何ができないのかをチェック。
まずは基礎問題を使って自分ができる問題とできない問題を確認していきます。これは、もう既に理解のできている単元は授業ではふれず、できていない単元に絞って授業プランを立てるためです。
できていない単元が見つかったら、早速それを「できる」ようにしていきましょう。特に重視するのは、数学と英語の2科目です。これらの科目は以前に習った学習の土台が積み重なっていないと定期テストに太刀打ちできないからです。まずは復習中心に授業を行います。
こうしている間にも学校の授業はどんどん進んでいくので、この学校に追いつくまでの授業が最も苦しいものであるケースが多いので、適宜その子どもたち一人ひとりにとって最善の学習法を確認していきます。
■ まずは希望の数科目の点数を上げる。
上記の土台が完成したら、いよいよ定期テストに目を向けていきます。お子様にもよりますが、最初は科目を絞って点数アップをめざします。これは、いきなり全ての科目の点数アップを狙うと、やるべきことが多すぎるゆえに結局どの科目も中途半端になってしまいがちだからです。
また、最初に点数アップを目指す科目は得意科目がおすすめです。得意科目の方が点数を伸ばしやすいですし、点数が伸びることで子どもたちの自信にもつながり、苦手な科目の克服にも「できる」という意識が高まるからです。
■ 授業内容は予習をベースに基礎基本重視+類題の反復
定期テストの点数アップを目指す方の授業は、学校の授業の進度よりやや先を進むことをめざしてカリキュラムを組みます。また、お子様の目標とする点数にもよりますが、授業で扱うことはあくまで基礎基本に絞り込みます。
授業の進め方は大まかに次のような形になります。
1.その単元のポイントになることを説明する。
2.例題を、講師が質問しつつ一緒に解く。
3. 2で解いた例題によく似た類題を生徒一人で解く。
学校の定期テストは、基礎事項だけで60~80点もの配点がなされていることが多い傾向があります。そのため、定期テストであっても、やるべき単元を絞り込んで、覚えるべき学習事項はできる限り減らします。
■ 宿題で、授業でやった問題の類題を毎日反復する。
定期テストで結果を出すならば、週に数回の塾の授業だけでは、どうしても学習量が不足します。そのため、このコースでは宿題を「日割り」にして出題します。
しかし、1日あたりの宿題の量はそこまで多くありませんし、内容も授業で扱ったことの類題を何度も繰り返して解くというものです。一度やった問題をもう一度解いてもらうこともあります。
■ 定期テスト前には、単元別の習得度を確認して復習を。
定期テストの2~3週間前から、テスト範囲になりそうな単元をある程度予測して、今まで習ったことが覚えられているかどうかを復習します。正答率の低い単元を中心に、補習や追加授業なども活用しつつ、復習を行います。
定期テストの問題は、学校から課されたプリントやワークから出題されるケースが大半ですし、定期テストの際にワークの提出が求められる場合も多いです。必要に応じて、学校で配布されたワークブックを持ってきてもらい、ワークのサポートをすることも可能です。
■ 勉強の習慣がついてきたら5教科に着手していこう!
学習の習慣がついて、最初に希望した数科目がある程度伸びてきたら、5教科同時に着手していきましょう。科目数が増えるので、それだけ負担が増えますが、やることは基本的にどれも同じです。
理科や社会は、暗記することも必要なので、暗記が苦手な人のために一問一答の用語テストなどや重要な語句を赤シートで隠せる教材などをお渡しします。