通信制高校とは、普通の高校のように毎日通うのではなく、毎月送られてくるレポートを 郵送で提出することで、単位を取得していくタイプの高校です。学校へ行く回数が少なく、 自分のペースに合わせて自由にカリキュラムを組むことができます。
元々は高校卒業を目指したい社会人の方々が利用することが多かったですが、近年は 不登校の子どもたちの進学先の一つとしても注目されています。
とはいえ通信制高校の場合、レポートが送られてくるだけで、それをサポートしてくれる人が いないので、途中で挫折してしまう人が多いのが現実です。
そこで、通信制高校の課題をこなすサポートをしてくれる「サポート校」と呼ばれる機関が多く 誕生しました。フリースクールみなものサポート校コースもその一つです。
卒業までにすること
通信制高校の卒業に必要なことは以下の5つです。これらの課題をこなすことで、高校卒業を目指します。
レポート
レポートは通信制高校の中心となる課題です。
「レポート」という名前ですが、どちらかと言えば主に穴埋め形式のプリントのようなものです。
枚数は月平均で概ね10~12枚程度。これらを家庭で教科書を見ながら、あるいはサポート校の場合なら スタッフに教えてもらいながら、こなしていきます。
スクーリング
通信制高校といっても全く授業がないわけではありません。
「スクーリング」は実際に先生と会って行う授業です。
時間数は少ない科目で年2~4回、多い科目では年16回程度出席する必要があります。
テスト
前期末・後期末にはテストがあります。
レポートで学習した内容が身に付いているかを問われる試験です。
上記3つの課題により、3年間で74単位を取得します。
そのほか、以下の2つの課題が必要です。
※1単位とは全日制高校で週1時間に相当する学習量のこと。
通信制高校の課題で換算すると、レポート年間3枚分です。
特別活動
全日制高校では入学式や卒業式、修学旅行、遠足、体育祭、文化祭などがこれにあたります。
これらを何らかの課題で3年間で30時間行います。
高校に3年間所属する
極端な話、上記4つを1年でクリアしてしまったら高校を卒業できるのか…?
残念ながらそうはいきません。高校を卒業するには「3年以上高校に所属する」という条件があります。
「転校のススメ」で退学することなく転校するのをお勧めしているのはこの条件が理由です。
退学してしまうと「所属していない期間」が発生してしまうため、他の子ども達と同じタイミングでの高校卒業ができなくなってしまうのです。