アリアンロッド・リプレイ・ロスト『ルイスを探せ』

 2013年5月08日 前編 1時間
 2013年5月15日 中編 2時間

 2013年5月22日 後編 2時間
 2013年5月29日 完結編 2時間
  計7時間 書き起こし:マイヤ

GM ルイス

PC1 久保田慎也 「セブルス・スネイプ」
 キャラクターレベル7のメイジ/モンク。最大HP86、最大MP74、フェイト5。

PC2 リリア 「ルク」
 キャラクターレベル8のシーフ/ニンジャ。最大HP74、最大MP56、フェイト5。

PC3 ライラ 「ライラ」(前中編のみ参加)
 キャラクターレベル2のウォーリア/モンク。最大HP49、最大MP34、フェイト5。

PC4 マイヤ 「ヘルマン・ブラックリリー」
 キャラクターレベル9のシーフ/ガンスリンガー。最大HP91、最大MP54、フェイト5。

GM えっと、まず始めに何するんだっけ?
ヘルマン まずは今回予告です。
GM こんかいよこく?
ヘルマン いつもGMが読み上げている、このシナリオはどんな感じのシナリオなのかの説明文です。作成しています?
GM ああ、アレ! ツクッテナイ。
ヘルマン 了解しました。ならば、タイトルコールのみやりましょう。
 アリアンロッド 『ルイスを探せ!』
ルク ギルドメンバー探すのか!?
ヘルマン 今回予告が不要なくらいにタイトルがすべてを表しておられますね!(笑)

 

 オープニング――かなしいゆめ

GM 皆は、ギルドハウスで、前の冒険のお話をしています。

ルク (フィギュアを皆から離す)

ヘルマン ギルドマスターが輪の中に入って下さらない!?(ガァン)

ルク ひとりで短剣を研いでいる。

GM まあ、みんなと仲良くしてるイメージはないよね……。

ヘルマン この時点で、ライラ殿はギルド入りしているのでしょうか?

GM ギルドには入ってるけど、ギルドハウスに来るのは初めてかな?

ヘルマン きゃっきゃしながら、ギルドハウスを案内致します。

GM ルクの元に、ルイスがとことこ近付いて、唐突に 「冒険ってこんなにいいものだったんだね!」 って言うよ。

ルク (フィギュアを遠ざけながら)お、おう……。

GM/ルイス 「遠ざからないでよ!? っていうか反応薄っ」

ルク 無視して短剣を研ぎ続けるー。しゃっしゃっ。でも、耳だけルイスに向けてる。

ライラ デレたっ!

ヘルマン デレなのですかそれ!? わかりづらっ!

GM 「いつもみんなのことを助けてくれてありがとう。あなたは最高のマスターだよ!」 急にルクくんを誉める。

ルク (プレイヤーがガチ戸惑ってる)は、はあ……?

GM 「それでね、ワタシ、ちょっと出かけてくるから、コレを預かっておいて欲しいんだ」 ルイスは十字架のネックレスをルクくんに預ける。ルイスのキャラクターシートのイラスト欄に載ってるやつね。重量0の「ルイスのネックレス」。

ルク い、要らない……。

GM 次に、ライラくんを囲んでるメンバーのところ行って、ライラくんに話しかける。 「この前のランダムダンジョンぶりだね、ライラくん!」

ライラ ソ、ソウダネ。

GM/ルイス 「このギルドは、とっても楽しいよね!」

遠くで聞き耳立ててるルク 死亡フラグしか感じんのだが……。

ヘルマン プレイヤー的には不安を感じてるのですが、ヘルマンは騙され系男子なのでニコニコ同意。ええ、本当に!

GM/ルイス 「こんなメンバーが楽しいギルドはなかなか無いよ!」

ライラ お、おう……。

GM 「んー、そろそろ遅いし、ワタシもう寝るね~」 ルイスは階段を上がっていきます。

ルク 今、夜なのか。

ライラ 帰るタイミング見失ったなう。

ヘルマン 泊まって下されば嬉しい! と思ってるのでもてなしまくるなう。

ルイス どうする? みんなも寝る?

ルク 俺は自室に戻って、ネックレスを眺めている。

ヘルマン せっかくライラ殿がいらして下さってるので、夜を徹して語り明かす体勢に入っております。

ライラ オールに付き合わされてるっ!?

GM では、夜明け頃。ヘルマン、ライラ、セブルスはしゃべり疲れて寝落ちしました。ルクもさすがに寝て。

ヘルマン GMから暗に寝ろと指示が下ったので、雑魚寝なうでございますー。

GM (ころころ) ヘルマンは、不思議な夢を見ました。

ルク また夢を!?  ※このセッションの前に行ったランダムダンジョンで、ヘルマンは夢で冒険者に助けを求められた。

GM ヘルマンさんは、よく夢を見るタイプなのです。

ヘルマン 私、熟睡できてなさすぎじゃありません……?

 夢の中で、ヘルマンは森の中にいた。
 1本きりの道を、ひとりの男が走っている。男は、まったく同じ顔をした幼い双子の手を引っ張っていた。大きな狼が、男につき従って走っている。

GM そこで、【知力】12の判定をお願い。

ヘルマン ダイス目で10は私には無理です。ここは成功しておくべきでしょうか?

GM んー? どっちでもいいよー。

ヘルマン ならば素振りで。 (ころころ) 達成値7。

GM では、3人が、共通語ではない別の言語をしゃべっていることがわかります。

 戸惑うヘルマンの耳に、また別の足音が聞こえた。見れば、3人が走ってきた方角から、武装した別の2人が走ってくる。2人はメイジのようで、杖を持ちローブを着ている。

GM もっかい、さっきの【知力】判定を。

ヘルマン もう一度です? (ころころ) クリティカル致しました。

GM その場にいる全員がエルダナーンであることに気付く。双子の手を引いてる男の人が、双子に 「早く逃げるんだ!」 って言ってるのがわかる。後ろの追っては 「逃がすなー!」 って叫んでるね。

ヘルマン いきなり聞き取れるようになった。追っ手2人の言語は?

GM 全員、しゃべっているのはスピアール語。すごいなヘルマンさんバイリンガルだよ!

ヘルマン ドゥアンである己が、何故エルフの方々の言語がわかるのかサッパリわかりません。失われた私の過去に何が!?(笑)

 追っ手のひとりが、《ファイアボルト》を放つ。炎球は、双子の手を引いていた男にぶつかった。男はもがき苦しんでいる。
 双子は、倒れた男の横で立ち止まり 「だいじょうぶ?」 と幼い声で問いかける。
 状況を理解していない双子に、男は何か小さなものを手渡した。同時に、狼が双子の片方をくわえ、もう片方を背に乗せる。
「まって、まって、おいていかないでー!」
 幼い悲鳴にも、狼は止まらない。風のように、その場から立ち去ってゆく。

ヘルマン 何もわかっていない幼子の泣き声に私が泣きそうです。置いていかれているのは殿方だというのに……!

熟睡中ルク なんでこんな夢を見ているんだ。貴様の過去じゃないのか(笑)。

ヘルマン シナリオ的に考えると違うのでしょうけれど、キャラクター的には自身の過去であると勘違いしそうですね(笑)。

 ヘルマンの目に涙が浮かんだ瞬間、あたりが真っ白になり、場面が転換する。
 先程の双子が、一本道を必死に走っている。
 己の保護者と合流するために逆走しているのだと、何故かヘルマンにはわかった。
「そんなわけない!」
「待つんだ、追うのはやめろ!」
 ひとりが走り、もうひとりは無謀な片割れを止めようとしている。
 そんな2人の元に、先程の追っ手が現れて叫んだ。
「《アースブレッド》!!」
 双子の片割れ――逆走を止めようとしていたほうが、もうひとりを庇って、凶刃に倒れる。
「え? え? どういうことなの??」
 未だ何もわからない幼子は、倒れた片割れをゆさぶる。

ヘルマン すべてを忘れて双子ちゃんを背に庇います。もうやめてやれ!!

GM ヘルマンの言葉は届かない。双子にさわろうとしてもすり抜ける。

ヘルマン 私は無力だ!!(床ダン)

 2人の追っ手が、双子を捕らえようとした、そのとき。
「おまえたち、何をしている!?」
 森の中から、豪華な装備を身につけた3人のエルダナーンが現れた。
「やべえな、逃げるぞ!」
 メイジ2人は、《アースブレッド》を喰らって意識を失った子どもだけをつかみ、逃げてゆく。
「まって、まってよー!!」
 残された幼い涙声が、森に響いた。

GM 残された子どもは、追いかけようとして、ヘルマンの体をすり抜ける(笑)。

ヘルマン 私はッ! 何もッ! 止められない!!

熟睡中ルク 貴様すり抜けられすぎだろう、いい加減避けろ!

ヘルマン 避けません、抱きしめるつもりですよ私!? なのに……なのに……!(泣)

「……大丈夫か?」
 豪華な装備の弓使いが、残された幼子に近付いてゆく。
 小さな体が保護されたことを確認したとき、夢が、途切れた。

ライラ 長い夢見てたなぁ(笑)。

ヘルマン これは泣きながら目覚めるパターン。

ルク むしろヘルマンの号泣で隣で寝てた2人が起こされるパターン。なんだコイツうざい(笑)。

ヘルマン わたし…っ、私は、何も守れなかった!!

セブルス どうしたんだヘルマン!?

「ルートヴィッヒ」
「ルイーゼ」
 お互いを呼ぶ、双子の声。

ヘルマン なにそれ余計につらい!

GM もう朝だけど、ルクくんはどうしてる?

ルク 朝のランニングから帰ってきたら、ヘルマンが泣いてる……面倒そうだから、扉しめてもう一周するか。

ヘルマン 情報共有しましょう!?(笑)

GM 夢の話聞いてーって言いに行くの?

ヘルマン いえ、そのような余裕は無いと思われます。夢も哀しいし、意味不明さに自身の過去を繋げてしまって混乱中ですので。

GM ああ、記憶喪失だもんねぇ。

ルク 俺はランニング行っていいか?

ヘルマン できれば、誰かマスターを止めて下さい。夢の共有したいです。

セブルス 待て、マスター! ヘルマンが!

ルク ハァ? 面倒なことに巻きこむな。

セブルス 面倒なのはわかるが、一応聞いてやれ!

ルク ヘルマンを無言で蹴り飛ばす。大の男が泣くな。

GM え、蹴るの!? なら、命中判定を、

ヘルマン 避けません。蹴られた衝撃で一回泣きやみます。ぐずぐず言いながら起きあがり、ルクマスターを認識。乱暴になぐさめて下さったのだと勘違いし、抱きつきにいきます。

ルク 避ける!

ヘルマン 避けられてべしゃん! 呻きながら起きあがり、2度の衝撃でさすがに冷静になって、夢の話をします。叙情的に臨場感あふれる感じに説明致します、OK?

ルク 鬱陶しいので途中から聞く気失せてるんだが、一応、聞いておく。

ライラ このでかいの、大丈夫かなぁって思っとく。

セブルス この騒ぎで、何故、Ms.ルイスは起きて来ないのだ?

GM セブルスが不審がったとき、階段から、ポメ子が降りてくる。

 

 ミドル01――ルイスの失踪

GM ポメ子は悲しげに鳴いてるよ。 「ポメ~」

ライラ 誰だ?

ヘルマン 以前のシナリオ『エネミーアイランド』でルイスが保護した、頭に最弱エネミーであるポメロを乗せている少女です。詳しくはわからないのですが、どうやらポメロに意識を乗っ取られるか何かしているらしく、ポメロは感情豊かで可愛いのですが少女は一切の反応を見せません。

セブルス どうした、ポメ子?

GM 「ポメー、ポメッポメェ!!」 必死に、せんせーに向かって何かを説明しようとしています。頭のポメロだけでなく、普段は無表情な女の子のほうも、泣き出しそう。

ヘルマン それは一大事な予感!?

ルク ポメ子を無視して、階上のルイスの部屋を開けに行っていいか?

GM いいよー。2階に上がって、ルイスの部屋の前までいこう。

ルク 扉を蹴り……自分のギルドハウスだからさすがにしないな。ふつうに扉を開ける。

ポメ子と会話中へルマン レディの部屋をノックひとつせずに開けたっ!?

GM 部屋の中にルイスはいない。

ルク 荒らされた形跡は?

GM ない。むしろ、すっごくキレイに整理整頓されてる、使用感がまったくない。

ルク その部屋をもっと詳しく調べて良いか?

GM 間取り書くねー。

ルク 設定したのか!? というか、ひとり一部屋なんだな……。

GM さすがに男子部屋でルイスが一緒に寝てるのはナイと思うよ!?

ポメ子と交流中ヘルマン ルクマスター、男部屋として私達とひとまとめにされて、一緒に寝て下さいますか?

ルク (即答で)嫌だ。

ヘルマン でしたら、全員ぶんの個室は設けているでしょう。

GM ん、描けたー。 (ルイスのお部屋マップをルクに手渡す)

ルク ……待て、このベッドヘッドの「カボチャ」って何だ。前回のランダムダンジョンで入手したジャック・オー・ランタンの頭か(笑)。

GM カボチャは、台の上に置かれて、ローブのようなものを着せてもらってる。ルイスはいつも寝る前に「トリート!」「トリート!」ってやりとりしてから寝てるよ。

まだ階下のヘルマン ……可愛がっていたカボチャを置いていっている……? カボチャの様子は、いつもどおりでしょうか?

GM いつもどおり「トリック・オア・トリート!」って叫んでる。

階下で戸惑い中ライラ そのカボチャ、いつか割ってやる……。

一同 やめてやれよ!?

ルク 窓があるが、窓は開いているか?

GM 風が入ってきて、カーテンがひらひらしてる。開いてるよ。

ルク ルイスはレビテートローブを着ているから、自由意志で窓から出て行くことも可能……しばらく考える。階下の奴らは登ってこないか?

階下へルマン ポメロ嬢を観察してもラチがあかない(特別な演出がない)のであれば、上りますが。

GM ポメ子は、せんせーとヘルマンさんの腕をひっぱりながら、ライラくんに向かって「このひと、ダレだろう?」 みたいな視線を向けてる。

ライラ オレもなんだこいつ!?って思ってるよ! 敵を頭に乗せてるってどういうことだよ!(笑)

セブルス Ms.ポメ子は、我輩達をどこかに連れて行きたがっているのか?

GM うん、ぐいぐい腕ひっぱってる。

セブルス お前の思う場所へ連れて行け。

ヘルマン ついて行きつつ、ライラ殿にポメロ嬢について説明しておきます。ウチの子ですので危険はない。申し訳ないが、もう少し巻きこまれてくれる?

ライラ 巻きこまれる運命だわー。ついていく。

GM 2階に上ると、部屋に入った地点で立ち止まってるルクくんの尻尾が見えてるよ。

ルク 俺の腕に装着しているカボチャの頭と、ルイスの部屋にあるカボチャの頭による「トリート!」コールが凄まじくうるさい。

セブルス 共鳴している!?(笑)

ヘルマン ポメロ嬢の様子は?

GM 部屋の中央に座りこんで、窓のほうをじーっと見てる。えっと、ポメ子のポメロ部分がテーブルの上にぴょんと乗って、

一同 分離した!?

ルク(『エネミーアイランド』GM) 待て待て待て! 俺は、ポメロと少女は離れられないという設定にしたハズだぞ!? だからあのシナリオは大変だったんだろうが!

GM じゃあ、ポメロ部分がみょーんって伸びて……。

ヘルマン 伸びないと思いますが!?

GM え~~? なら、どうすればいいの~?

ヘルマン 届かないにも関わらず、テーブルの上に短い手を伸ばそうとしましょう。

セブルス 了解した、気付く。何を取りたいんだ? テーブルの上を観察する。

GM 難易度は10の【感知】判定。

セブルス (ころころ)ギリギリ出た。

GM 新聞の切り端がみつかる。 (マップの下に、文章を書く) 「アードルフ機関が、何故、ロダニア石を狙ったのか」

セブルス アードルフ機関……?

GM 難易度14の【知力】判定を。

セブルス (ころころ)余裕だ。

GM 人間のクローンを作って傭兵機関に不法に売ったりしてる、人工生命を人身売買してるヤツらだよ。

ルク 危なすぎる奴らじゃないか!?

ヘルマン お待ち下さいメモを取ります!? (文章を追加する)

セブルス もしかしたら、Ms.ルイスはここに?

ヘルマン GM殿。ロダニア石は『トラベルガイド』に載っておりますし、一般常識として全員知っていてもよろしいですか?

GM いいよー。ロダニア石は、ロダニアの石切り場で採れる、すっごくキレイな石。

ルク 売れそうだな!

ヘルマン 石はすべて国が管理しているハズですが。 (トラベルガイドぺらぺら) ロダニア、遠っ!? カナンからだいぶん南下しなければなりません!

ルク 俺は、窓に近付く。

GM 窓の外に置かれていた植木鉢が倒れてる。ここから出て行ったのがわかるよ。

ヘルマン 一応、ポメロ嬢に確認する。ルイスはここから出て行った?

GM 首を縦にふってる。

ヘルマン 誰かに連れ去られた?

GM 首を横にふってる。

ヘルマン 自分で出て行った?

GM 「ポメッポメポメポメー!!」 必死に何かを説明し始める。

ヘルマン 済まない、私がポメロ語を習得していないばっかりに……!

GM カボチャは相変わらずうるさく叫んでる。そこで、カボチャを気にする人は【感知】判定15を行って。

ヘルマン (ころころ) 私のみ、成功しました。

GM カボチャの口から、紙の端が見える。

ヘルマン 何か食べている? レディのベッドに乗り上げるのは抵抗があるので、無駄に《ウイング》して取りに行きます。

GM 紙を取って見るなら、難易度20の【知力】判定を。無理だったなら、なんだかよくわからない言葉の羅列が書いてあるように見えるよ。

ヘルマン 共通語ではないのですね……シナリオから考えて、スピアール語の予感(笑)。自分が読めなければというか読めてもですが、まずはルクマスターの元へ情報は持っていきます。

ルク アイツにでも渡して読ませろ。せんせーを指す。

ヘルマン 素直にセブルス殿の元へお使いに行きます。貴殿ならば読めますか?

セブルス とはいえ、難易度20は出ないのでは……。

GM これは重要な情報だよー。

ヘルマン セブルス殿の知力固定値は8なので、ダイス目で12を出せば良い。期待値はダイス3つで10、4つで14になります。

セブルス ……。

GM ご、ごめん、せんせー頭いいから、そのくらいわかるかなって……! ほんとごめんなさい!

GM勢ヘルマン 次からは、イメージではなく能力値を見て判断して差し上げて下さい。とはいえ、フェイト2点足す程度は許容範囲だと思いますから、そこまで気になさる必要はありませんよ。「その情報は重要」と警告するだけ優しいです。

GM勢ルク せんせーがモンク転職してクラス修正ボーナスを失ったことまでGMが考慮する必要はない。

セブルス フェイト3点を足し、 (ころころ) 達成値28。

GM (マップ下に文章書き書き) 殴り書きで、ちょっと読みづらい文字。

セブルス 全員に読み上げる。

「霧の森 アードルフ 行かないと 言わないと ‘平和は犠牲なくして守られない’」

ルク ……なんでこのカボチャが食ってるんだ?(笑)
 内容については、ルク的には当然のことが書いてあるだけだな、くらいの感覚。

ヘルマン いきなり何を考えてるのあの子ー!? テンパり中。

セブルス 霧の森に行かなければならんらしいな。行かないか?

ルク 俺はまだこの部屋を探索したい。……ライラは何かするか?

ライラ なんかしてみたいんだけど、ライラでは無理だろうなーと思って、どうしようかと……。

ルク やりたいなら、宣言すれば良いぞ。

ヘルマン ただ巻きこまれただけの、昨晩すこし話しただけの少女が消えたらしい状況で、「ライラ」は何をすると思います?

ライラ ルクに預けられたペンダントがすごく気になる。

ルク それをルクに言うんだな。そういえば、と思い出し、ポケットから出す。

ライラ そのペンダントについて調べたい。

GM 【感知】判定8をお願い。

ライラ (ころころ) クリティカル!

GM 十字架の後ろに、Sから始まるアルファベッドがいくつか書いてある。古い物だからS以外はわからない。名前っぽいけど、Sだからルイスではない。

ルク ……そんなものを、何故、俺に? 改めて疑問に思う。

GM そういう話をしていると、ポメ子がイスが置いてあるほうの本棚に近寄って、1冊の本を持ってきてライラに差し出す。

ルク 俺が調べようとしていたところを……っ。

GM え、ごめん!? 本には「日記帳 ルイス」って書いてある。

一同 差し出すなよ!?(驚)

GM くるっと裏返すと、ルイスの筆跡で「これ見たら、ぜったい《サモン・ファーブニル》撃ってやる」。現在のルイスの魔法攻撃力は、32の固定値で10ダイスダメージの魔法。

ヘルマン どう考えても一撃死!?

ルク ライラの性格で、それをおして読むか否か。

ライラ 読むっ。

ルク 俺ものぞきこむ。俺は避けられるからな。

ルイスの日記
最初のページ (たどたどしい字で)「かなしい えあるふぃんさんやさしい うれしい」
冒険が始まったくらいの日付 「7つの竜の宝玉 集めなきゃ それさえ集めれば すべての願いが」
最近の日付 「ルチアさんの酒場で飲むオレンジジュースおいしいな 涙でる」(赤線引かれてる)
昨日の日付 「奴らの場所がわかった まずは霧の森に寄らないと でも 守人の人達やエアルフィンさんに迷惑かけたくない」 (水滴が落ちたようでインクがにじんでいる) 「ルートたちは、天国で元気に暮らしているのかなぁ」

ルク わかりやすいな(笑)。

ライラ ルート「達」? 複数形!?

ヘルマン ルチア嬢のくだりが、どうして重要ワードなのかがわからない……。

GM ここから中編だよー。ルイスの部屋には、あとひとつ本棚が残ってる。

ルク (マップをのぞきこみながら)前回は、窓、机、カボチャ、日記帳、ペンダント、本棚ひとつを調べたのか。ベッドも調べてないな。

セブルス カボチャがあったのはベッドヘッドでは?

ルク ベッドそのものは調べていないだろうが。エロ本はベッドの下と決まっている。

ヘルマン それは、ベッドに乗り上げることすらできないヘルマンには難易度が高いです(笑)。私が本棚を調べるので、マスターがベッドを調べて頂けますか?

ルク 了解した。ベッドを全体的に調べるが、何かみつかるか?

GM 何もないよ(笑)。

ヘルマン では、私はラストひとつの本棚を。

GM 難易度12の【感知】。クリアしたなら、本の間に紙がはさまってる。

ヘルマン この子わかりやすい!(笑) 本も紙も両方取り出します。

GM 本のタイトルが『霧の森の歴史』。霧の森の歴史と周辺諸国が書いてある。

ヘルマン ルイス嬢は、やはり霧の森を調べていた……と理解した上で、紙を読む。

GM 「いつでも帰ってきて良いのよ。ギルドの皆様も連れておいでなさい」

ヘルマン エアルフィン女王でしょうか。女の人っぽい、やさしい感じの手蹟?

GM そだね。あと「霧の森の通行許可証」げっと。

ヘルマン 通行許可証、置いていってるー!?

ルク ヘルマンからぶんどる。

GM これで、もう調べるところはないよ。

ルク 「調べてない場所はない」な。GM自らバラしてどうする(笑)。

ヘルマン ルイス嬢は「霧の森に行く」と書き残しており、通行許可証は私達の手の中にあります。その上、ルイス嬢はアードルフ機関なる違法組織も気にしている……何に首突っ込んでいるのあの子ぉ!?

ルク (ぼそり)面倒だな……。

GM 面倒がられた!?(泣)

ルク しかし、機関は気になるし、行くか……。調べた情報は、誰が持っておくんだ? 俺が持っていていいか、いいな、俺が集めて持つ! 日記帳だけヘルマンに渡す。

ヘルマン いえいえいえおかしいでしょうそれはさすがに騙されることができません拒否します! レディの日記帳を勝手に読むなど、何を考えておいでか!?

ルク ヘルマンめ、こんなときに限って騙されないとか使えん……。仕方がないから俺が持とう。

GM ぜんぶ重量ゼロでいいよー。

ルク さて、どこへ行く?

ヘルマン 私としては霧の森へ直行したい。GM直々に「重要情報」だと言われましたが、日記帳を読む限りでは、ルチア嬢のオレンジジュースは日々の出来事のひとつだとしか思えない。

GM ルチアさんのところへは行かない?

ヘルマン ヘルマンとしては行く必要を感じません。が、プレイヤーはGMがわざわざ言ってくるということは行かなきゃいけないんだろうなぁと考えるので、迷い中です。

ライラ オレも読み飛ばす気がする。むしろルチアさんってダレ、と思ってる(笑)。

ルク オレンジジュースを飲んだのはいつの話だ?

ヘルマン 最近、としか指定されていません。
 ……やはり、ヘルマンは霧の森へ直行したい。これで不利益があっても受け入れるので、演出優先したい。

ルク 俺も。興味がない。

セブルス 我輩も、一番気になるのは霧の森だ。

ライラ ルチアさんを知らないからなぁ。美人? 美人なら見に行きたい。

ヘルマン 酒場の女主人だとか髪の色だとかの客観的事実は説明するが、美人かと聞かれたら首をかしげる。他者を容貌で判断しないので。

ルク 見に行けばわかるだろうが。俺は興味がないが、霧の森にもそう興味があるわけでもないから、付き合っても良いぞ。

ヘルマン 私は嫌です。寄り道をするのならば別行動か、判定対決を要求します。

ライラ じゃあ譲る。

ヘルマン では、霧の森に行きましょう。

 

 ミドル02――霧の森のドラゴン

GM 転送ゲートを使うなら、ひとり100Gで使えますよ。

ヘルマン それは神殿と神殿を繋ぐゲートを有償で使えるという話でしょう? 霧の森に神殿があるのですか?

GM え、ない設定なの?

ヘルマン 民間ゲートはなかったような……いえ、もちろん、GMが適当に決めても構いませんが。

ルク 霧の森に程近い街に神殿があって、そこまでは転送ゲートを使って、そこからは徒歩のイメージだ。

GM あ。そんな感じで!

ライラ 先輩、結局どうすればいいっすか! 100G払えばいいっすか!

ヘルマン (ライラのキャラシをのぞきこんで)ライラ殿は400Gしか持ってないのか。全財産の1/4を使えと主張する先輩……。

GM 誰も肩代わりしないんだ(笑)。

ルク 俺にとっては、ギルドメンバーである限り全員が対等だ。ついてきたいなら自分の金は自分で払え。

GM 神殿で転送ゲートを使うと、ロートくんが見送ってくれるよ。

ヘルマン もしもルイス嬢が帰宅したら「ギルドハウスから出ずに私達の帰宅を待っていろ」とお伝え下さいませ。

ルク これは怒られるフラグ(笑)。

ヘルマン 怒りません。叱るだけです。

GM ロートくんは、ルクくんを転送ゲート内から引っぱってヒソヒソ話をするよ。

ルク ハァ!? なんだコイツうざい!

GM/ロート 「ルイスちゃんね、ぜったい連れて帰ってきて。ぜっったいだよ!!」

ルク はぁ? アイツ、何かしたのか?

転送ゲート内ライラ これ、オレたちは聞いちゃダメってこと?

転送ゲート内ヘルマン 恐らく。私達はたぶん、きらきらと光りだす転送ゲートの中で「ルクマスター、お早く! 転送魔法が発動してしまいます!」と叫んでいるのではないかと。

ルク ロートのフィギュアを蹴り飛ばして、転送ゲート内に入る。

GM 近くにいた神官が「ロートォォ!?」って地面に倒れこむロートくんに近寄ったところで、転送される。

ヘルマン 酷い!!(笑)

ルク ふう、何もなかった。転送され終わったなら、外に出るぞ。

 霧の森近くの神殿は、小さな祠のようだった。ゲートから出ると、ひとりの神官の姿が見える。神官は、なんだか落ちこんでいるようだった。

ルク 放置する。

ヘルマン 碧の館への道は聞かないと辿り着けないのでは?

ルク 知らん、貴様がやればいいだろう。言い捨てて、神殿の扉くらいで待ってる。

セブルス 待て、マスター! ついていく。

ヘルマン ええ!? おろおろしながら、神官に近づく。現在地から碧の館への案内図はございます?

GM 無言で事務室へ入ってゆき、マップを手に戻ってきてくれる。現在地には赤丸、碧の館には黒丸をつけてくれてる。

ルク (無言でフィギュアをヘルマンに近づけ、地図を奪う仕草)

ヘルマン 神官殿、ありがとうござ……マスター酷い!?

ルク 目的地はここか。

ヘルマン ううう。神官殿に、お礼だけきちんと言っておく。

 神殿から出ると、「ギャー!!」とすさまじい獣の鳴き声が聞こえた。

ルク 皆を放っておいて、野次馬しに行く。

ヘルマン 関わっている暇などないのに!? ちょっと苛立ちながら、しかし地図持っているのがマスターなので、仕方なくついていく。

ライラ オレとせんせーもついてくー。

 街中では、2匹の竜が住宅を壊そうとしている。住民は恐怖に泣き叫ぶばかりで、戦闘員はいないようだ。
「ベルヴェの守人を呼んで来い!」
「今ここで戦える奴はいないのか!!」

ルク うわー……どうでもいいわー……。

GM ええええ!?

ヘルマン さすがに見捨てられないぃ! あああもう!

GM 「ここに冒険者はいないのか!」

ルク ほう? 竜退治の報酬はいくらだ?

ライラ リーダー、ゲスい!(笑)

GM ちょっといい服着た人が、 「ひとり500G差し上げます!」

ヘルマン ああもー……誰か神殿の人間を呼んで! と叫んで、銃抜いて突っこみます。迅速に片付けたい!

GM 指示されたら、神殿の人はすぐに駆けつけるよー。でも戦えない。

ヘルマン 早い……って、神殿の人間が非戦闘員なのですか!? パラディンクラスは無理としても、まったく戦えないって、神殿の防衛はどうやって!?

GM (無視)「あれは……ファーブニルの子どもではない……!」

一同 ?

ルク ……ふつうの竜じゃないって事か?

ヘルマン それこそ、人工的に作られた竜だと?

GM 瘴気に当たってきて、暴れてる、みたいな。

ヘルマン 邪悪化してる? ……それは元がファーブニルの眷属であることには変わりないのでは……今の私は細かいことはどうでも良い。戦闘に入る前に[エネミー識別]よろしい?

GM オッケー。2匹とも同じ種類、10m先に同エンゲージにいるよ。

 識別の結果、ヘルマン以外はドラゴンが「ドラゴンパピー」であることを看破する。

戦闘配置 第1ラウンド
「ドラゴンパピーA B」
(10m)
「ルク ライラ セブルス ヘルマン」

ルク 行動値21、俺の行動だ。マイナーアクションでドラゴンにエンゲージ、メジャーアクションで殴る。ドラゴンAに25の物理ダメージ!

GM 1/6くらい減った。

ヘルマン 行動値19、参ります。5m前進した上で《ファニング》。ダメージロール前に《ワンコインショット》も宣言し、物理48ダメージ。

ルク なんだそれ怖いんだが。

ヘルマン 街が破壊されるのは見過ごせないけれど、長々と相手をする余裕もない。ルイス嬢の元へ行く弊害は迅速に排除! とっとと倒れろ!!

ルク どれだけ心配してるんだ貴様。

GM HPが、Aはギリギリ2ケタ残ってて、Bは全体の半分くらいかな。

セブルス 行動値12、Mr.ライラから5m横に移動してエンゲージ離れて、Aに《エアリアルスラッシュ》。〈風〉44ダメージ。

GM Aが倒れた。次は残ったBがルクに爪で攻撃。命中判定18!

ルク (ころころ)無理だな、回避いちたりない。

GM 28の物理ダメージ。

ライラ 行動値6、マイナーで10m前進してドラゴンにエンゲージして、メジャーで《ペネトレイトブロウ》。命中判定18!

GM 当たったよー。

ライラ 物理18ダメージ。

GM 全体のHPから1/6になった。

戦闘配置 第2ラウンド
「ドラゴンパピーB ルク ライラ」
(5m)
「ヘルマン」
(5m)
「セブルス」

ルク セットアップに《ダイアナザーデイ》使用して回復し、俺の手番では素殴りする!

GM 残りHPが1ケタに!

ヘルマン 追撃、素撃ち! (ころころ) あああ無駄クリティカル! さっきのラウンドに出していればAを落とせていただろうに!

ルク ヘルマンクオリティだな……なんだその攻撃ダイス目。珍しく良い目だな。

ヘルマン ルイス嬢マジ心配イライライラ……55ダメージ!

GM 間違いなく落ちた。炎ぷしゅーって吐きながら倒れる。

ヘルマン ドラゴンは、倒したら瘴気が祓われないかなぁと期待している。

GM なぜバレたし。アコライトさんがトコトコ近付いてきて、ドラゴンに聖水をかけてる。みんなはシッシッって追い払われる。 「仕事があるから、えと、退いて」

ライラ エクソシストか(笑)。

ヘルマン 似たようなものだろう。……わざわざ私達を追い払うとは、ただの邪気祓いではないのだろうか?

ルク 村人のほうへ行く。報酬は?

GM 「ありがとー!」「ありがとー!」 言いながら、村人達がお金を投げてくる。

ライラ どういう村だココ!?

ヘルマン 大道芸を見た気分!? よもや、言うほどの危機ではなかった!?

ルク 全員ぶんの報酬を上空でキャッチして俺のもの。

ライラ おいやめろひとり500Gだ4人ぶんなら結構な額だ!

GM 冗談だけどね。落ち着いてギルドのみんなを見た村人が、ざわめきだす。 「え、なんでアノヒトたち耳ないの……?」

ルク !? そうか、エルダナーンしかいない村なのか!

ヘルマン なんですその閉鎖された村!?

GM 霧の森がエルダナーンしかいない場所だから、近くのココもそうなの。別に異常事態というわけではないよ。ちょっと豪華な服を着たエルダナーンがみんなに近付いて、報酬をくれる。 「How are you?」 って言いながら。

ルク 『人食い魔女とお菓子の家』あたりの初期ルイスもそんな感じだったよな、同族かコイツら!(嫌そうな顔)

ヘルマン 霧の森のエルダナーンの特徴がまさかそんな!?(笑)

ライラ リーダー地図持ってますか。早く行きましょうよこんな村放っておいて。

ヘルマン ルイスの名前と外見説明して、このようなエルダナーンのレディが来ていませんか、と確認。

GM/村長 (変なイントネーションで)「ココ、エルダナーン、イパイイル」

ルク 面白いなソイツ!?(笑) 貴様らと違って、妙な使い魔を連れているんだが。

ヘルマン 白い毛玉を肩に乗せている、と身振りを交えて伝えます。

GM/村長 「ソレ、エアルフィンサン、ノヒト」

セブルス Ms.エアルフィンは何処にいるのだ?

GM/村長 「碧ノ館」

ライラ もう碧の館行こうぜ!? そこしか行くトコ無ぇよ!?

GM ってやりとりをしていたら、神官の邪気祓いが終わって、竜が起き上がる。戦闘前と違って穏やかそうな目をしていて、殺気はない。どすーんどすーんって近付いてきて、お腹の下に敷いてた小さいものをルクくんに渡してくる。ギルドマスターだし。

ルク ギルドマスターの概念が理解できるってどういうことだこのドラゴン!?

ヘルマン 群れの長に渡したい、という解釈でよろしいのでは。

GM グリモアを渡すよー。後ろ見る?

ルク は? べつに……いや、見るべきなら見るが。売れるかどうかチェックするついでにひっくり返すか。

GM 後ろに 「るいす」 って書いてる。

ルク (即座に)ヘルマンの顔面に投げつける!!

ヘルマン 顔面キャッチ致します。ルイス嬢のグリモアをドラゴンが持ってるとは……!

ルク 食われたのかもな。

ヘルマン このドラゴンやはり殺らなければっ!?(銃がしゃこん)

GM 上空から、大きなドラゴンが飛んできて、2匹のドラゴンを連れて飛び立ちます。

ルク ドラゴンパピーは子どもだから、親が迎えに来たのか。

ヘルマン 逃げるなぁあ!!?? 神官捕まえてあのドラゴンはよく人里に下りてくるのか、巣を知っていたら教えろと詰め寄る!

GM/村長 「最近アンナ竜タクサン来ル。竜、人里ニ来ナイハズ。ロダニアノ方向カラ瘴気ヲ帯ビテ来ル。ベルヴェノ守人達、原因探シテ、遠征シテル」

ヘルマン (頭痛そうに呟く)原因探しも重要だろうが、竜が降りてくることがわかっているのに村の防衛人員がゼロとは……。

ルク ……エアルフィンとかいう女は? リーダーなのだろう?

GM/村長 「エアルフィンサン、碧ノ館イル」

ライラ もう碧の館行こうよぉ! どんだけ情報集めても碧の館しか出てこないよ!!

ヘルマン 私は既に絶望に心蝕まれてます……ドラゴン……の腹から……るいすが……(ガタガタガタ)。

セブルス 気を落とすな、ドラゴンにグリモアを盗まれたのかも知れないだろう。

ヘルマン ガタガタガタ。

 

 ミドル03――ギルド・ピザと永遠の女王

 碧の館に近付くと、門番の姿がいちばんに目に入った。門番は、3人で話をしているようだ。
「ドラゴンがまた人里に?」
「また瘴気を帯びていたらしいぞ」
「なんということだ……」

ルク 鬱陶しい、突撃する。 (門番のフィギュアを蹴り倒す)

GM/門番 「えええいきなりなんだオマエ訴えるぞ!!」

ヘルマン 許可証があるのにどうして暴力に訴えるのですマスター!?

ライラ リーダー必要なものだけ置いて行って!?

GM 「怪しいやつめ!!」 門番全員で取り押さえる。

ルク 振りほどいて許可証を出す。

GM 振りほどかせないよ、【筋力】対決しよう。

ルク ふ、エルダナーンに負ける気はしないな。

ヘルマン 門番を勤めているということは前衛職ですマスター。クラス修正ありますし恐らく筋力伸ばしてます。しかも3人がかりで押さえつけられます。

ルク ……俺の筋力固定値、2なんだが。

ルク(不審者) VS 騎士2人(門番)、筋力対決。
 ルク → 達成値8。
 騎士ひとりめ → 達成値24。
 ルクは騎士を振りほどこうとしたが、びくともしなかった。

ライラ ちょっとオレのリーダーになにしてんだそこのオッサン!? マスターの加勢に行く!

ヘルマン どう考えてもこちらに非があるのに!?(驚)

ライラ VS 若い騎士、筋力対決の結果。
 ライラ達成値が15、若い騎士の達成値が19。

ライラ (取り押さえられて、無言で目をそらす)

ヘルマン (額に青筋浮かべながら)とりあえず、謝罪しに近付いてもよろしいかGM殿?

GM いいよー。

ヘルマン いきなり不躾な真似をして申し訳ありませんルイスという娘のことでエアルフィン女王にお目通りを願いに参りました冒険者です!(ノンブレス)

GM/門番 「ルイス!?」

ヘルマン 地面に押さえつけられてるルクマスターをちらりと見る。ギルドマスターが、ルイスから預かった許可証も持参しております。

ルク 押さえつけられた状態でじたばたしながら、許可証見せる。

GM/門番 「本物か? こんな不審者がルイスの……?」

ヘルマン ひたすら平謝りする。

GM ひとり残ってた門番、このひとは女性でメイジなんだけど、 「喧嘩っ早いわねぇ、これだから男の子は」 ってとりなそうとしてくれるよ。

ルク 貴様らが話を聞かなさそうだったからだろうが(偉そう)。

ヘルマン 馬鹿ですかマスター黙っていて下さい(ノンブレス)。

GM 「しょうがないわねぇ……」 しゃがんで許可証を確認。 「間違いなくエアルフィン様の直筆よ」

ライラ ほら見ろ!

ルク 俺も揚げ足とる。

ヘルマン (溜め息)……2人を本気で見下す。

GM 門番はスピアール語で話し始める。ヘルマンさんはわかるけど、他の人達は聞きたければ難易度15の【知力】判定を。

ルク (ころころ) 全員、わからない。

GM じゃあ、やっぱりヘルマンさんにしか理解できない。 「怪しい奴らが来た、もっと見張りを増やさなければ! 最近雇った傭兵のあいつらを使おう!」

ルク お、おおう……。

ヘルマン ……申し訳ないなぁとしか思えないので、共通語で「武装解除して下さっても構いません」。

GM/門番 「そうしてくれるとありがたい」(にこっ)

ルク ええー、嫌だ。

ライラ ぶそうかいじょぉ~?

GM/門番 「でもコイツら、素手でも危ないよなぁ……」

ルク 許可証見せたからもういいだろう。勝手に入ろうとする。

セブルス マスターの首根っこ引っつかむ。大人しく待っておれ。

ルク じたばたー! って、おいやめろルクがバカキャラみたいになってる!

ヘルマン どう考えてもバカでしょう……早くお目通りしたいだけなのに、どうしてこのような状況に……!(イライライラ)

GM 騒いでると、更に3人の新しい人達がやってくるよ。

ライラ そりゃそうだよなぁ(素)。

ルク なんだコイツら殴りてぇ。

ヘルマン 私はマスターを殴って気絶させたいですが!?

 新しく現れたのは、ドゥアンのサムライと、ヒューリンのアコライト。
 それから、杖を持ちカラスを連れた、ルイスと同じ顔をした人間。

GM あ、でも、メガネかけてるし、髪型がちがうよ。

ヘルマン ……それ、気付かない気がします。ルイス嬢! と叫んで、カラスの子に駆け寄る。

GM 「なんだ?」 声変わりした、でも男の人にしては高い声で返事する。

ヘルマン ルイス嬢、どうしてそんな他人行儀な? いきなりギルドハウスをひとりで出て行くなんて、心配した! 切々と語ってこちらの状況を説明。

GM/カラスっ子 「オレ、ルイスじゃねえんだけどコノヤロウ」

ヘルマン (がぁん)マスター、ルイス嬢が反抗期です!

ルク ……いや、別人じゃないのか。

GM/カラスっ子 「オレ、ルートって言うし。なんかオマエむかつくー!」

ヘルマン ごめんなさい!?(笑)

GM イラついてる少年に、サムライが 「ケンカしてる場合じゃないだろうが!」 って言う。門番が理由を聞くと、 「ギルドメンバーのひとりが、庭の木に登ったら枝に引っかかって身動きが取れなくなった」

ライラ オレ達にはカンケーないな。

セブルス サムライはドゥアンであろう、翼の種族ではないのか?

GM ツノ種族だね。

ルク 飛べるヤツならココにいるけどな(ヘルマンをちらり)

ヘルマン いま私はルイス嬢(仮)しか目に入っておりませんゆえ。

GM 「リンゴを食べようとしたら、引っかかってしまったようで……」 おずおず、アコライト風の人が言う。

ルク どう考えても馬鹿だ! ハァ、俺の知ったことじゃないな、早くエアルフィンとやらに会いに行くぞ。

GM 庭のほうから 「たーすーけーてー!」 って叫び声がしてるよ。

セブルス ヘルマン!

ヘルマン (嫌そうに)えぇえ!? でも、ルイス嬢(仮)が助けて欲しそう……仕方ない、セブルス殿にルイス嬢(仮)を預けて木のほうに飛んでいきます。ルイス嬢が逃げないよう、見張っていて下さい!

セブルス く、首根っこつかんで預かる?

GM/ルート 「オレはルイスじゃねーっつってんだろバカヤロウ! なにすんだコラー!」

ヘルマン 何が不満でそんな駄々を……。しょんぼりしつつも最高速度で木へと飛んでゆきます。助けるには、何か判定が必要ですか?

GM 【敏捷】13を。ヘルマンが向かうと同時に、枝がポキっと折れました、

ヘルマン (ころころ)ギリギリでクリア。達成値14!

GM 「わぁああん怖いよー!」 オオカミ耳を生やした、金髪の青年は号泣しています。地面に下ろす?

ヘルマン (心底興味なさそうに)抱きとめて、背をぽんぽん叩いてなだめながら下ろします……って、子どもではなく?

GM どう見ても大人ですが、号泣しています。

ライラ (遠くから)舌打ちする。

ルク (遠くから)アレが同族とは思えんな。

ヘルマン 青年を抱きしめながら、ギルドメンバーらしい人達を手振りで呼び寄せます。早く回収しに来て下さい、早く! 私はルイス嬢の元へ帰りたい!(イライラ)

GM アコライトとサムライが駆け寄ってくる。 「仲間を助けてくれて本当にありがとうございます!」 ハイHPポーションとハイMPポーションをヘルマンに渡してくれる。

ヘルマン 現在、ルイス嬢(仮)はどこに?

GM せんせーに捕まえられてるらしいので、「オレ、ルイスじゃねーしー!」 って言いながらじたばた。

ヘルマン そちら優先なので、おざなりに受け取ってもう一度ルイス嬢(仮)の元へ。

GM サムライも追いかける。 「さっきから何なんだ? そいつの名前はルートだぞ?」

ヘルマン ……もうそろそろ気付きましょうか(笑)。きょとんとしてルイス嬢(仮)を見下ろして、混乱タイム入ります。

GM 「って待てよ。るいす? ルイスッ!?」 ルート少年が、ハッとした顔になって繰り返す。

ルク ん? ルイスを知っているのか?

「ルイス……スピアール語じゃ、ルイーゼっていうんだけどな。
 オレの、姉というか妹というか……分身。そういう存在だったんだ」

ルク はぁあ!?

ヘルマン 駄目だ、せっかくルイーゼってワードが出たのに、キャラクターが混乱中で夢とつながらない……。

GM/ルート 「つか、オマエの知ってるルイスってダレだよ、どんなヤツだよ教えやがれ!」

ライラ 逆ギレ!?

ルク それが人に頼む態、

セブルス (ルクのセリフとかぶせるように)Ms.ルイスの特徴を伝える。

GM コイツはマトモそうな奴だな、と判断。せんせーの話を聞く。 「それ、どんなヤツだよ、きっとオレの探してるルイスとは別人だろうけど」

セブルス どんなと聞かれても……普通のエルダナーンの娘だが。ボブカットで、背が高くて……ああ、ケセランパサランという白い毛玉の使い魔を連れていた。

ヘルマン ヘルマンはまだ使い物にならないので、プレイヤー発言ですが。古いペンダントも伝えたほうがよろしいかと。

GM/ルート 「それ……っ、十字架か!?」

セブルス マスター! ペンダントを!

GM/ルート 「マスター? え、コイツが?」

ルク 黙れ!?(笑) 恐らく、コレだろう? ペンダントを差し出す。

GM/ルート 「コレだ! サリッドさんのペンダント……!!」

ヘルマン ほう。刻まれたSは、サリッドの頭文字。 (メモメモ)

GM そうだよー。

ルク ……で? こっちには、来たのか来ていないのか!

GM/ルート 「碧の館では見てない……えええ、むっちゃ会いたいんだけど……!」

ルク ハァ? こっちも探してるんだ!

ライラ いなくなったから仕方なくな!

セブルス では、もうひとつの情報を。アードルフ機関についての新聞記事をMs.ルイスの部屋から発見した。機関を追っていた形跡があるのだが、お前も一緒に来るか?

GM 「アードルフ機関……!?」 青ざめて、後ずさる。

セブルス 機関のことを知っているのか!?

GM/ルート 「……知ってるよ。オレ、」

「オレもルイスも、そこで生まれたんだから」

セブルス な……っ!?

ルク ルイスの出生の秘密が、ルイスのいないところで暴露された(笑)。

ヘルマン んー……常ならルート殿の口をミッフィーするのですが、今のヘルマンは心配のあまり暴走なう。ルート殿に笑顔で迫る。詳しく、いえ、すべて教えなさい?

 碧の館、門前で混乱する一行の背後で、玲瓏たる声が響く。
「……このような場で、どうなさったのです?」
 振り向けば、きらびやかな衣装をまとったエルダナーンの美女……碧の館の女主人エアルフィンが、そこにいた。

GM みんなが話し込んでる間に、門番さんたちが呼びに行ってくれたー。

ヘルマン 女主人自ら足を運ばせるとか失礼にも程がある!?

GM 「あ、エアルフィンさんだー」 ルートがトコトコ近付いてって、ここで起こったことを説明。エアルフィンさんはオオカミの子に向かって言う。 「まぁ。次からはリンゴを食べてはなりませんよ。食べたらどうなるか……わかっておられますね?」

ライラ 怖っ!?

ヘルマン 霧の女王が、恐怖で臣民を抑えるタイプの為政者だと!?

GM え、みんなのほうに振り向いたときには笑顔だよ?

ルク 危険な相手にしか思えない!?

ライラ 静かにしておこう……。

セブルス あなたさまが、エアルフィンさまですかな?

GM/エアルフィン 「もちろんですわ」

ルク 「勿論ですわ」!?

ライラ 「そのとおりです」とかではなく! それ以外に何がありまして?と言わんばかりの傲慢さ!(笑)

セブルス Ms.ルイスはここに来ていないようですが、真ですか?

GM/エアルフィン 「ルイスに、なにかありましたの?」

セブルス うちのギルドに入っていたのですが、いなくなってしまいまして……。

ルク(小声) 質問に質問で返した、だと……!

ヘルマン(小声) 為政者としては見事。こうしてすべての情報を吐かされるのでしょう。

セブルス この記事が手がかりなのです。新聞記事を見せる。

GM/エアルフィン 「アードルフ……! まさか、あの子が……! いえ、そんなはず、」

セブルス 詳しい話をお聞かせ願えませんかな。

GM/エアルフィン 「いいですわ。わたくしの部屋にいらっしゃる?」

ルク この女、信用できない……行きたくない……。

ライラ オレも、リーダーが行かないなら行かないかな。

ヘルマン 行きます。むしろ、何を無駄話をしているのだろうと苛々してる。

セブルス 行く。ヘルマンに、あの子は大丈夫だから、って声かけする。

GM おお、せんせーやさしい。

ヘルマン ……でもそれ、キャラ的には逆効果かなぁ。グリモア思い出して怒鳴る。どこにそんな保証が!?

セブルス お前が苛々したところで何もならない!!

ルク え、え、なんでいきなり喧嘩?

ヘルマン 喧嘩ロール楽しいです(ほくほく)。

 エアルフィンは、雇った傭兵達にゆったりと目線をすべらせる。
「ええと……貴方がた、ピザ……ピザハット、でしたかしら?」
「違うよエアルフィン~。深遠の闇のピザだよ~」
「まず貴方は敬語をお使いなさい」
 馴れ馴れしいオオカミ青年を叱責するエアルフィンには構わず、傭兵達は首をかしげる。
「いや、もっと長いぞ……深遠の、ナントカ神のピザ……」
「ちっげえよ、バカだなオマエら! トロピカルフルーツだったよ!」
「それルートの好物だろ!」
 アコライトが、エアルフィンの肩を叩き、メモを見ながら正解を告げた。
「ギルド“深遠の闇よりいでし死神のピザ”です」

ルク 誰もが覚えられないギルド名とか……ってヘルマンなんでメモってるんだ(笑)。

ヘルマン メモは取っておいて損はないかなぁと(笑)。

ライラ なんだそのギルド名?

GM/アコライト 「この前に一緒に冒険してた人がみんな死んでいったせいで……」

ヘルマン 与太話はどうでもいい! ルート殿がついてくるのは構わないのでとっとと話を聞かせなさい、キャラクターが真摯さを保てなくなる! 既にだいぶ崩れてるけど!(笑)

GM 「ええ、急ぎましょう」 エアルフィンさんは部屋へ駆けていこうとするけど、ヘルマンさんとせんせー以外は着いて行かないんだよね?

ルク 俺とライラは、門のあたりで……。

セブルス 彼ら2人を置いていく訳には……せめて、別室でもてなして、

ルク (セブルスをさえぎって)別にいらないいらないいらない。

ライラ 外でヤンキー座りしてる。

ヘルマン ギルドメンバーが迷惑しかかけてない件。

GM/エアルフィン 「お外で食事をなさりたいときもありますわよね。料理人、お庭にフルコースの用意を」

ルク !? いらないと言っているのに……いい、話が進まん、庭とやらで食事を取って回復しておく、それでいいな!?

GM うん。門番さんがお料理運んでくれるよ~。

ヘルマン さりげなさを装って、門番の監視がついた……。

ルク うわぁ……。実際にHPMPを回復してもいいか?

GM 高級料理なので、5ダイスぶん回復してもいいよー。

ルク (ころころ) 回復する気がないな。料理に手をつけていないのかも知れん。

ライラ (ころころ) うっめ、この料理うっめ!(超回復した)

GM 外で、ルクくんたちが料理を食べている頃。エアルフィンさんの部屋で、せんせーとヘルマンさんは話を聞いています。

「これは、かなり昔の話になるのですが……ルイスは、私たちが拾ったのです」
「拾った?」
「ええ。いきさつは、アルサラス、貴方がよく知っているでしょう?」
 エアルフィンが話をふると、部屋の隅に控えていた戦士は話し始める。
「あれは、俺たちがアードルフ機関を追っていたときのこと。道で、2人の男の子と女の子を見つけたんだ。2人は、何かに追われているようだった。3人組のエルダナーンが2人を追っていて……」
 アルサラスの話は、ヘルマンが見た夢と酷似している。

ヘルマン さすがに情報を繋げましょう。青い顔をしてつぶやきます。追われていた……ルイーゼと、ルートヴィッヒが?

GM/アルサラス 「何故その名を!?」

ヘルマン GM殿、私はアルサラス殿のお顔に見覚えがあったり?

GM 夢で先頭を走っていた弓使いに似ているところを見つけられるかもねー。
 「ひとりが倒れた。我々は、近くにいた意識のあるほうの子ども、女の子だけを保護することができた。男の子は……間に合わなくて……ッ!」
 それを聞いたルートが、 「それ……オレだ……」

料理なぞいらぬルク おお、色々繋がってきたな。

GM エアルフィンさんは驚くよ。 「なんですって? どうりで、顔が似ていると」

ヘルマン 瓜二つなんでしょう、もっと早く聞き取りしましょう!?

GM/エアルフィン 「話は致しましたわ、しかし、ルートさんは、『オレの知ってる女の子は死んでる』と……!」

自分も会話しない系男子ルク コイツら、きちんと会話してないな……。

GM というより、エアルフィンさんほどの地位の人と傭兵のルートくんが、そんなに深い話ができるよーな状況にはならないよー。

ヘルマン ……お待ち下さい。第一に、ルート殿は何のために碧の館にいるのです。

GM 傭兵。

ヘルマン 傭兵がいるということは、なにがしかの事件が?

GM ロダニア探索のため。もう少し後に出発だから待機してるの。で、リンゴ食べてた。

料理がっつき中ライラ なんでやねん!?

セブルス では、Mr.ルート達に言う。君達も共にロダニアに行きませんかな。

ヘルマン 正確には「私達も連れて行ってください」です。

暇なう!ルク おまえら……ギルドマスターに断りなく……。

ヘルマン これ以上、駄々をこねるようでしたら容赦無く置いてゆきます。

ギルメンに反旗翻されたルク マジか!

 そのとき、庭にいたルク達の目に、駆け込んでくるエルダナーンの姿が映った。
 武装したエルダナーンはぼろぼろの姿で叫ぶ。
「ロダニア採掘場に、メイジ部隊のみで突撃したら、全滅しましたーー!!」

全員 ……。

別室なう!セブルス …………当たり前じゃーー!!

イライラなう!ヘルマン セブルス殿がキャラ崩壊するのも納得の驚愕。

GM エアルフィンのいる部屋まで来た伝令さんが報告する。 「め、メイジ部隊が、『俺たちは俺たちだけで大丈夫です!』とか意味わかんないこと言って突入しちゃって……っ!」

ヘルマン 伝令の人ですら「意味わかんない」と申しておられる!?

GM/伝令 「どうも、アコライト部隊、シーフ部隊、ウォーリア部隊と喧嘩したようで」

ヘルマン 何故、部隊をクラス別に分けているのです! 部隊編成そのものがおかしいことに気付いて!

GM エアルフィンさんは、みんなと同じく驚愕してるね。 「人の命をなんだと思って……っ!」

お庭ライラ (即)全くだよ!?

GM/伝令 「ロダニア採掘場の中に、アードルフ機関の基地はみつけました。しかし、トラップが多くて、我々では……」

お庭ルク 入るのが困難?

GM 進むのが困難。メイジ部隊は、一番最初のトラップに引っかかって全滅した。

お庭ルク ♪行きはよいよい、

お庭ライラ 帰りは怖い♪

ヘルマン 行きも怖いでしょうその採掘場!?(一同笑)

GM 「あと、重要な報告です。白い綿のような使い魔を連れたボブカットの少女が入っていったようですが……まさかそれ、ルイスちゃんじゃ」 エアルフィンさんは 「あの子がひとりで行くわけが」 って半信半疑。

ヘルマン 叫ぶ! あの子はっ、ひとりで行ってしまったのです!!! ……あぁあ、危険に巻き込んでもらえなかったこと……要するに信頼されてなかったことを突きつけられて超ショックだわ今。キャラロール楽しい。

GM エアルフィンさんはそれを聞いてすっごく慌てる。 「そんな……っ、どうして、ルイス、ルイスを助けて下さい!!」

お庭ルク はぁ!?

GM メイジ部隊は全滅してるし、ふもとの街に瘴気を帯びた竜が降りたから調査しなきゃいけないしで、人手が足りてない感じかな。

ヘルマン ギルド・ピザに、打ち合わせはもう済んでいるのか、今すぐにでも出発できるのか確認!

GM/サムライ 「できるぜー。今、俺たち4人しかいないから出発できないだけで」

ヘルマン (即)待っていられません、出発しましょう。

GM ピザさんはエアルフィンさんに「行ってもかまいませんか?」と確認。エアルフィンさんは取り乱してる。 「今すぐにでも出発して下さい、あの子が心配なのです! 各ギルドに5000Gお支払いしますからー!!」

お庭ルク&ライラ ほう、5000。 ヘルマン ……すっごい腹立つ気がするなぁ。ルイス嬢の命を、ゴールドに換算なさると仰るか!! って激怒して、そのまま部屋を出る。

お庭ルク お、合流するか?

お庭ヘルマン 駆け寄っていって、今までのことを説明します。情報共有して下さい。

お庭ライラ ご、5000G!?

お庭ヘルマン その話は胸が悪くなるので言いません。報酬の話だけすっ飛ばして「今すぐ行きましょう」。

お庭ライラ テンション下がるわー……。

GM ロダニアまでは遠いので、移動には……。

お庭ルク 待て、まだ行くとは一言も言っていない。別室にセブルス放置だしな。

お庭ヘルマン セブルス殿がいるから情報聞き出してもらえるなーと思ってキャラロール優先で飛び出しました。セブルスプレイヤーさん、お願いします(笑)。

セブルス お、おう(汗)。

GM 「行って、下さいますか……?」 エアルフィンさんはせんせーにうるうるしてる。

セブルス (動揺)わ、我が輩達のみで向かわねばならぬのですかな?

GM/エアルフィン 「ピザの方々を、貴方達の護衛につけますわ」

お庭ライラ 護衛できる実力あるのか……?

お庭ヘルマン(素) てゆっか、おかしくないかエアルフィン。

お庭ルク(素) エアルフィンは、私達のことを嫌悪してるよね。

お庭ヘルマン(素) いや、そういう意味でなく。
 ピザの人達の実力は知らんけど、ピザの人達には、ロダニア探索を命じてたわけでしょう。推測だけど、アードルフ機関がヤバいから。それなのに、採掘場に愛娘がいるって確定したわけでもないのに、元々の依頼を投げ捨てて自分の娘の安全を優先させたぜ。魔族を監視・滅する使命を神から与えられた、エルダナーン達を統率するべき女王が。

お庭ルク(素) この女、ないわぁ……。

GM えー? でもー。

お庭ヘルマン(素) あ、いや、プレイヤーは嫌いじゃないよ。キャラクターとしても、女王<母親ってキャラ立てがブレてなくて素敵だと思う。
 ただ、キャラクターは、エアルフィンさんと同じ世界に存在してて、エアルフィンさんがした決断の余波をがんがん受けちゃう立場だから、違う感覚だってだけ。

セブルス 話を戻しても構いませんかな。霧の女王に、確認したい。我が輩達とそこのギルドのみで突入するのですな?

GM/エアルフィン 「そうなりますわ。貴方のギルドに、シーフは何人いらっしゃる?」

セブルス 2人だ、が……1人はよくわからん(弱気)。

お庭ルク ロダニア採掘場に行く流れなんだろう? 元々、ロダニア石には興味があったのだから行くぞ。報酬は欲しいが。

お庭ヘルマン 庭組のモチベ上げのためには報酬を話すべきか。ならば、聞いて下されば教えます。どうでもいいでしょう! って反射で怒鳴ってから、5000だそうです、と、吐き捨てるように。

お庭ルク そこまでしてやっとか!(笑) 報酬があるならやる。

GM エアルフィンさんのところに行く?

お庭ルク すぐ出発という話を聞いたのだから、外で待機。

GM 仕方ないからせんせーにだけ確認。 「用意はできておりまして?」

セブルス このタイミングで回復しておく。

お庭ヘルマン 待ち時間があるのなら、こちらもポーションを (ころころ) 苛々しすぎてて回復する気がありません。

お庭ルク 効かないポーションに更に苛立ってパリーン!だろ?(笑)

お庭ヘルマン ポーション瓶を握りつぶして舌打ち致します~。

GM/エアルフィン 「ルイスを、絶対に助けて下さい」 せんせーに生命の呪符を渡します。

セブルス 1枚のみ?

苛々待機中ヘルマン 女王の部屋にいれば人数分頂けたのでは? プレイヤー的には超欲しいけど、キャラクター的にはそんなものいりません。今シナリオの私はキャラロール優先!

お庭ルク そうだったのか、GM?

GM シナリオに「部屋にいた人数分」って書いてるー。みんな、部屋に入らないんだもの(笑)。

お庭ルク だってその女、怪しいだろう!!

お庭ヘルマン だってルイス嬢の所在地情報もらったのだもの! 女王の物言いが許せなかったのだもの!!

GM/エアルフィン 「ロダニアまで、騎竜を貸して差し上げますわ」

セブルス とても助かる。ありがとう。

お庭ルク ……やっと合流できた!

ヘルマン お疲れ様でございます、セブルス殿!

 

 ミドル04――木の葉で隠した秘密基地へ。

GM エアルフィンさんが手を叩いたら、騎竜がわっさーと空から降りて来ます。まるで鳥にエサをやるように。

ライラ パンパン、わっさー!? 竜が!? 怖いな!

ヘルマン GM殿が許可して下さるならば、1人1匹もらっておきましょう。そのほうが便利です。

GM/エアルフィン 「伝令用のドラゴンゆえ、知能はそれほど高くはなく……会話こそできませんが、地名を仰って頂ければ、移動は問題ありませんわ」

全員 ロダニア!

GM しばらく空の旅を楽しんでいると、ロダニアの石切場に着くよ。騎竜は降りてゆく。

ヘルマン (トラベルガイド読みつつ)石切場は、ロダニアの街の外にあるのですね……え?

ルク どうした?

ヘルマン ロダニアの石切場は、厳重に管理され、採掘に関わる人間といえど許可された区域以外に立ち入れないそうですが。

ルク (さらり)完全に不法侵入だな。

ヘルマン(素) う、そんな躊躇してられないから、キャラクターは焦るあまり気付かなかったことにしよう……うわぁああ、ギルドメンバー心配しすぎて、思い余って犯罪者デビュー……!(笑)

ルク よう、前科者。俺は設定からして犯罪一家だから気にせんが……あと俺は、何かあればすべてエアルフィンに押し付けるつもりでいる。依頼主はあの女だ。

ヘルマン(素) ルクは隙がないなぁ(感心)。

GM 周囲の風景はゴツゴツした石があって、一ヶ所だけ木の葉っぱと枝が積み上げられてる。

ライラ めっちゃ気になるー!?(笑)

セブルス 頭悪い……!(笑) 吹き飛ばしても構いませんかな。

ヘルマン 管理区域で、派手に立ち回るのはやめてほしい。

ルク コソコソと近づいて俺が調べる。

GM 【感知】判定8以上!

ルク (ころころ) で、何がわかるんだ?

GM 下に続く階段が。

ライラ 階段を木の葉っぱで隠してるってはじめて聞いたわ!!(笑)

ルク バサバサ葉っぱをどけて、勝手に下に降りてゆく。

GM 皆はどうするー? ピザの人達は、二手に分かれてついていくけど。

ルク 二手?

GM アコライトとメイジがルクくんの後ろについてって、「貴方を守ります!」

ルク ハァ!? 勝手にしろ!

GM 他の人たちはー?

ルク おい、ピザの後の2人のクラスは何だ?

GM ギルドマスターがウォーリア/サムライ、あとシーフ/ガンスリンガー。

ライラ やっべー、リンゴしか記憶に残ってない。

GM アコライトは、アコライト/アコライト。メイジは、メイジ/サモナー。

セブルス Mr.ヘルマン、危険がないか探知しながら進んでくれるか?

ヘルマン ルクマスターが先導している以上、先に危険はないかと思います。むしろしんがりをつとめるべきではないかと、ダンジョンを前に少し冷静になった頭で考えます。ので、皆を先に行かせようとする。

ルク しんがり?

ヘルマン 最後尾にいれば、後ろから奇襲されたときに私が対応できます。

ライラ オレは、ルクマスターのほうに行きたいな。

ルク ……待て。少し進んだあたりで、思いついて引き返す。合流。

全員 ?

ルク ヘルマンの言葉で思いついた。入り口を守る役割の人間が必要なんじゃないのか。

全員 ……はい、作戦会議!!(笑)

GM  了解ー。ピザメンバーは、無言でルクに従うよー。

ルク コイツら、使い勝手いい!(笑顔)

ライラ 使い勝手って!!

ルク どうする? リンゴ男を入り口に置いていくか? 正直、シーフは余ってるからな。

ライラ そんなリンゴで大丈夫か?

GM 「大丈夫だ、問題ない!」 ついでにサムライが 「もう何も怖くない!」

全員 どう考えてもダメじゃねえか!!

ルク サムライもつけるか?

ヘルマン ウォーリア殿は、火力としてこちらに欲しい気もしますが……アードルフの方?と、何も知らないロダニアの採掘員が来たときに、リンゴ殿ひとりで対処が可能なのでしょうか。

GM/リンゴ 「おれは悪魔の力を得ているからな!」

ヘルマン (さえぎって)他のピザメンツに、必要人数を入り口に配置して欲しいとお願いする。

GM えー(笑)。輪になってピザ会議するね。メイジのルートは、ルイスが心配だからルクたちについていきたがってる。アコライトはどちらでも。サムライは「俺の悪魔の力は、あのギルドの役に立つだろう!」

ルク 全員、マトモな判断できてない!? (自分のギルドメンバーに)おい、ドレを置いて行けばいいと思う?

セブルス 我輩は、アコライトは連れて行きたい所存ですな。

ヘルマン アコライトとメイジは戦闘になれば多分逃げ切れずに死ぬ。ゆえに、逃げきれるシーフと耐えきれるサムライに入り口を守らせるか、シーフに「何かあったら逃げてもいいから1人で守れ」の指示が妥当かと。

ルク 後者だな。リンゴ、残れ(と言いつつ、リンゴのフィギュアを1体離す)

ヘルマン ピザ会議をしている最中に、ルクマスターが突っ込んでいってリンゴ殿を蹴り出した!(笑)

GM この子、設定ではアーサーさんって言うんだけど。

ルク おいリンゴ。

ライラ 守れよリンゴ。

GM/リンゴ 「淋しいよー! うわーん!」

ルク 貴様にすべてがかかっている……貴様の封印された右腕を解き放つときは、今だ(一同爆笑)。

GM/リンゴ 「おれの……右腕が……! そうだ、おれは魔弾の撃ち手ッ!!」(笑)

ルク 魔弾の撃ち手ならば、ひとりでも大丈夫だな?

GM/リンゴ 「とーぜんだっ!」

プレイヤーが爆笑中ヘルマン 人心掌握術が……流石すぎて……っ!!

ルク 本気で危なくなったら、逃げろよ?

GM 「わかった!」 って言ってから、テンションの上がったアーサーはヘルマンの元に走っていく。 「アナタのこと、アニキと呼んでもいいですか?」

ライラ なんでヘルマン!?

GM 次にルクくんの前に跪いて、 「アナタのことは、マスター・シーフと呼びたい!」

ヘルマン うわぁあああああああ残念ー……!! いつものヘルマンなら、嬉々として一緒になって跪くのに……。

ルク (つかれた)とりあえず、ここにいろ。

GM/リンゴ 「ハイッ! アニキ、マスター、おれがんばります! シーフの名にかけて!!」

ヘルマン 無理はしないように、と言い置いて……シーフがパーティに2人になるのであれば、やはり私がしんがりをつとめます。

ルク パーティ隊列を整えるか……この人数、はじめてすぎてやばい。どの程度の広さの道だ?

GM 2人は横並びできるよ。

ルク 俺が最前列は確定として……。

ライラ オレも前列がいいんだけど、サムライどうしよう?

ヘルマン サムライは後列にいて欲しい。ヘルマンひとりだと守りきれない。

ルク ならば、アコライトとメイジ、せんせーが中列で完成だ。

GM エンゲージは?

ルク とりあえず、ひとかたまりで動けばいいんじゃないのか。フィギュア上はライラと並んで最前列とはいえ、[トラップ探知]をして最初にトラップに引っかかるのはルクだろう。それを見て他の人間は動く。

ヘルマン 最初からエンゲージを離しておくという手もありますが。エンゲージを離すと宣言しておけば、問答無用で全員共倒れになる確率は下がります。サムライ殿に確認ですが、《カバーリング》は持ってらっしゃる?

GM ナイですねー。

ルク 雑魚が!

ヘルマン 《プロヴォック》、敵を引きつけるスキルは?

GM ナイですねー。

ヘルマン 殴ることしか脳がないタイプのウォーリアならば、メイジ&アコライトと同エンゲージにするメリットはありません。

ルク わかりやすく3-4で分けるか。

ヘルマン ルクマスターと同エンゲージにライラ殿とアコライト殿。私とセブルス殿とルート殿、サムライ殿。最前列がルクマスター、最後尾が私です。

GM では、下に降りる?

ルク 下は暗いか?

GM 暗いです。

セブルス ランタンは持っておりますぞ。

ルク 誰に持たせようか……。アコライトだな、持て。

GM/アコライト 「貴方がたのためにがんばります!」

ルク コイツら使い勝手良すぎ!!(笑顔)

ヘルマン き、危機感を覚えるっ!?

ルク は? 何故。

ヘルマン いちばん使い勝手のいい男でいたいですもの。まあ、今は気にする余裕は無いので、キャラは気付いてないですよ。

ルク ルイスマダー?

ヘルマン ですです(笑)。

GM 降りたところをランタンで照らしてみたら、左手に扉。右には何もない。ただ、割れたビーカーが落ちてる。

ヘルマン 実験器具……?

GM そんなかんじ! 何に使われてるかを知りたかったら[アイテム鑑定]、ビーカーに危険がないか見るなら【感知】。

ルク [アイテム鑑定]で構わんだろ。

セブルス (ころころ)達成値16。

GM ビーカーの中身は、薬草やいろんなものを混ぜているものが入っていたことがわかるよ。

ルク コレでクローンを作っていたわけではないんだな?

ヘルマン ビーカーのみ見ると、新薬開発と変わりませんね。

ライラ 毒々しい感じ?

GM ……は、しない。ただ、回復させようって意図はわかるけど、ふつうのポーションの中身とは違うかな。

ヘルマン この時代は、毒は薬で薬は毒でしょう。不審がる理由にはならないような。

ルク ああ、特に怪しいとは思わん。扉を開ける。

GM みんな、部屋に入るね? 部屋の中央、10m位置に宝箱が見える。次の扉は、部屋の奥に。

ルク 宝箱に[トラップ探知]、達成値21!

GM トラップ「仕掛け天井」! 宝箱を開けたら、天井が落ちてくる。

ライラ 全滅じゃねえか!?

ルク 皆に下がるよう指示を出して俺が、

ヘルマン お待ち下さい、マスターが解除なさるのですか!?

ルク ヘルマンは[トラップ解除]で3ダイス振れるようになったんだったな。いってこい。

ヘルマン お任せを! (ころころ) 達成値19。

ルク 宝箱を開けても大丈夫だな? 近寄って開ける。

GM 解除されたトラップの仕掛けがあるだけで、他には何も入っていないよ。

ルク ……まあいい、よくやった、ヘルマン。

セブルス おや、珍しく誉められましたな?

ヘルマン そんなことより早く進みましょう皆様!

セブルス (苦笑)

ルク 奥の部屋に歩いてゆく。何が見える?

GM まわりをロウソクで照らしているため、部屋がよく見える。中央に、下に降りる階段があるね。

ルク 他には何も?

GM ないよ。降りた先の部屋の真ん中に、光る石のはめられた機械が見える。扉はその奥。

ヘルマン ロダニア石でしょうか。

GM わかるヒトにはわかるよー。

ヘルマン ? ロダニア石は、一見してわかるものなのですか?

GM キラキラ光ってて美しいから、わかるよ。

ヘルマン ほう。では理解します。あれは……ロダニア石のはまった機械……?

GM ここから後編だよー。

ヘルマン マスターに指示されました。機械に近付いて[トラップ探知]致します。

GM エンゲージした時点で、トラップが発動。エネルギーバリア! 12の〈火〉ダメージ! アコライトさんが 「あ、の、《プロテクション》いりますか……?」 って申し出てくれるけど。

ヘルマン MPに余裕があるならば。8ダメージ軽減していただければノーダメージです。

GM (ころころ) 余裕~。エネルギーバリアは、トラップ解除不可。

ヘルマン 機械そのものを調べるのは、どういった判定に?

GM 【感知】かな。

ルク 石を調べる可能性は?

ヘルマン 一見してロダニア石だとわかっているのであれば、機械の設置目的を知るほうを優先致します。 (ころころ) 達成値14。

GM 進入した敵を迎撃するためだけの機械だよ。

ヘルマン !? 高価なロダニア石を使って、機械工学を学んで作り上げて部屋のド真ん中に置いてある機械が!?

GM え、う、うん。

ルク コイツら馬鹿なんじゃないのか!!??

GM 馬鹿な組織ってコンセプトだよ? 葉っぱで隠してた入り口でわかるでしょ?

ヘルマン アレが……素、だと……!?(驚愕)

ルク もったいない使い方をしているなと思いつつ、奥の扉へ。扉を開けて、アコライトの照らすランタンで部屋をのぞきこむ。

GM ランタンで照らされた部屋には……紫色でコポコポいってる池がありました……。

ルク 池ぇ!?

GM 手前に岸があって、奥に扉があって…… (マップにぴーっと線を引く) ココに、今にも壊れそうな丸太がかかってる。

セブルス 丸太(笑)。ヘルマン、皆を抱いて向こう岸まで渡れるか?

ヘルマン 時間がかかってもよろしいのなら。

GM 丸太は朽ちかけています。渡る判定は【敏捷】。

ルク 判定値高そうだな……いや、だが、ヘルマンに抱かれるくらいなら……?

ヘルマン (腕を広げながら)私の元へ、マスター!

ルク 走るっ! 達成値17!

GM 余裕で渡れます。

ヘルマン ピザの方々は、敏捷値が高い方はいらっしゃる?

GM サムライは「悪いダイス目でなければ!」、アコライトは「無理」、メイジは「ぜったい無理」。

ヘルマン アコライト殿とメイジ殿を同時に抱いて渡ることは可能ですか?

GM いいよー。

ヘルマン ありがとうございます。それならば、判定に失敗しなければ全員1ラウンドで渡りきれます。

セブルス (ころころ) 達成値10。

GM おっけーおっけー。サムライはー…… (ころころ) あ。

ヘルマン 神の御加護で振りなおせ!

GM/サムライ 「はっ、そうだった! 俺にはアリアンロッドのご加護がー!」 (ころころ) 成功♪

 

 ミドル05――デスカーペットとルイスの出生

ルク 向こう岸で、隊列を組みなおす。

GM 扉に近いのはルクくんとアコライトだね。扉の向こうから、物音が聞こえてるよ。人の話し声っぽい。

ルク 扉、薄いな!?

ヘルマン 間違いなくこちらの騒ぎ声も聞こえているはずですよねえ(笑)。

ルク まあいい、聞き耳を立てる。

「あの子って、昔、逃げ出した子だったんじゃないか」
「可哀相になぁ。こんなところに戻ってくるなんて」

セブルス Mr.ヘルマンが聞いていたら、扉を一気にぶち破っていましたな(苦笑)。

「さっき、侵入者の警告音がしてたけど……どこの地点にいるんだろうなあ」

ヘルマン 離れた部屋に警告音を鳴らすシステムがあって、何故、侵入者の現在位置を把握できるシステム作りは怠っているのです!?

GM ばかだからだよ★

ルク 扉バーン! [不意打ち]になるかな★

ヘルマン 味方に対しても不意打ちです!?

GM 部屋の中には、ビーカー持った男の人と袋を持った男の人が、ビックリした顔でみんなを見てる。

ルク どうもー、侵入者です★

GM 「お願いします、殺さないで下さい」

ルク は?(予想外)

GM 「ぼくたち、ただの科学者なんです!」 つまり、データのないエキストラだってこと。

ルク 奥に続く扉をふさぐ。さっきの話、詳しく聞かせてもらおうか。

GM ビーカー持ってた人が、ルクにビーカー投げる。

ルク ハーァ?

ヘルマン おおおお待ち下さい、男達を拘束すべく近付きます! マスターがお怒りになるッ!?

ルク そっちの心配か!(笑)

GM ビーカーの命中判定いっくよー。 (ころころ) 命中値7。

ルク ……固定値で避けたぞ。

GM 敵対行動じゃなくて、パニックになって思わず投げちゃったの。でね、ビーカーはルクくんの横に落ちたんだけど、その地面からジュワ~~っ。

全員 !?

GM ビーカー男はうろたえてて、袋を守ってる。

ルク ほぉおう?

ヘルマン (心配げに)うちのマスターは容赦を知らない! 命が惜しければ逆らうな!

GM 手を挙げて正座。

ルク 袋を地面に置いたな? 回収する、袋の大きさは?

GM 大きなゴミ袋くらい。

ルク 人ひとり入るな。中を確かめる。

ヘルマン さらっと怖いこと言うのおやめ下さいぃ!?

ルク (袋をのぞきこみつつ)ああヘルマン、2人を逃がすなよ。

ヘルマン ええと、2人の首を後ろから掴みます?

GM くるくる巻かれたカーペットみたいなものが出てくる。

ルク 広げる。

GM 人の形が書いてあるよ。まわりにルーン文字みたいな術式。文字を読みたいなら【知力】判定を。

セブルス 我輩の出番ですな。 (ころころ) 達成値12。

GM 「あなたは 禁忌を 犯した」「神の子を つくるなど」

セブルス その一部分しか読めん。

ヘルマン ルート殿。読んで頂けますか。

GM ルートがカーペットに近付くと、捕らえられた男2人が「お前はっ!」って反応し、

ヘルマン (ほがらかに)首、ガッ♪

GM えええええええ!!??

ヘルマン 誰が発言を許しました? うちのギルドメンバーに縁のある子に何を暴言吐こうとしているのです?

セブルス ちょっ、ヘルマ……っ(笑)。

ルク 普段、笑顔のヤツほどキレると恐ろしいの法則だな。

GM ルートは、達成値16出たね。まだ読み解けないところもあるけれど、書かれているヒトガタとまわりの文字で、ヒトを作れることがわかるよ。

ルク このカーペットが、クローン創造の……? 適当に管理されるべきモノじゃないだろうに。カーペットは持ち歩くとペナルティがあるか?

GM (ころころ) 重量は2だね。カバンに入れるなら、ペナルティはない。

ヘルマン ダイスで決まるアイテム重量とは新しい(笑)。重量に余裕があります、私が持ちましょうか。

ルク ならば渡す。俺ひとりならば、燃やすという選択肢しかないが。

ヘルマン 正直わたし、プレイヤーレベルで、神の子創造が罪にあたるのか理解してないのですが……神殿に持ち帰って摘発を推します。

セブルス 冒険者セットからロープを出して、こやつらを縛るか、と聞く。

ヘルマン ええ。私も手が空きませんしね。

GM 縛られながらも、2人はルートを見て騒いでる。 「リーダーに知らせないと!」

セブルス 騒がしい……ガムテープでも貼り付けるか。

ヘルマン ガムテープは無いでしょうから、ロープを噛ませましょう。別の構成員を呼ばれたくはない。

GM/科学者 「モゴモゴモゴ!」

ルク 大人しくしておかないと、毒の池に突っこむ。

GM ぷるぷるぷるぷる!

ルク よし。部屋の隅に転がしておく。次は実験道具を調べに行く。

 机の上に置いてあったのは、赤い液体の入ったビーカーと、薬草のへばりついたフラスコ。セブルスが調べると、赤い液体は血、薬草は回復薬のようだが、誰かが手をつけた形跡があった。
 もうひとつの机にあったカップに入っていたのは、ただの紅茶。

ヘルマン セブルス殿達が机を調べている間、縛りあげた方々に話を聞きたいのですが、よろしいでしょうか?

GM いいよー。口の縄、取ってあげる?

ヘルマン いいえ。イエスなら首を縦に振れ。この先に、ルイス嬢はいるか?

GM めっちゃ首タテに振ってる。

ヘルマン ふぅん……あとは何を聞きたいだろう……。

GM 細かいことを聞きたいなら、口の縄は取ってもらわないとやりとりしづらいよ?

ヘルマン ですよねぇ……。

ルク しかし、縄を取ると面倒だぞ。

ヘルマン んー……ホルスターから銃を抜きます。

GM はい?

ヘルマン 男の心臓の位置に銃を当てて宣言。叫ぶ前に、撃てる。口縄を外すけれど、無駄な発言は控えて?

ルク(素) ひゃあああああああ!?

ヘルマン (淡々と)君達は、私の仲間に何をしたの? 何をしようとしているの? 端的に答えて。

GM な、泣きながら言うよ! 「あの子は、リーダーが連れていってしまいました。何をしようとしているのかは、おれたち末端にはわかりませ……っ!」 コノヒトたちはタダの雇われ運び屋なの。

ヘルマン おやまあ。ハズレをつかんでしまいました。

「け、けれど、ルイス、は名簿に載っていました、14年前、ここで作られた、と」
 胸に当てられた銃口にふるえながら、男は必死に情報を吐き出す。
「9~10年前に脱走し、霧の森で一度は発見されたものの逃げられたそうです。ルイスの、ほうは……」
 男はチラリと、視線をはしらせる。視線の先には、真っ青な顔で話を聞くルート。
「そこの、ルイスに似た男。その男に、こちらも、聞きたいことがあります……」
 ルートは、はじかれたようにヘルマン達に背を向ける。ヘルマンはにこりと笑った。
「話すことはないようだ。おやすみなさい」
 鈍い打撃音が2回、響く。
 ルクとセブルスが振り返ったとき、無表情で立ち上がったヘルマンの足元には、2人の男が目を回して気絶していた。

ヘルマン ルイス嬢は、この奥にいるそうです。

ルク 足元の男をザっと見て、死んでいるか確認。

ヘルマン いつもと逆ですね。

ルク 俺はべつに男共の心配はしていない。殺したのか否か、ただの事実確認だ。

ヘルマン 興味本位ですか、酷い方(にこり)。

ルク(素) ……まさか、ヘルマンと真っ黒キャラロールやるとは。ヘルマンプレイヤーさん、敵相手でも脅すとかは嫌いじゃなかったっけ?

ヘルマン(素) プレイヤーは嫌いだね、碧の館ではルクやライラを止める側だったし。でも今はキャラロール優先ー♪ 今のヘルマンは、自身の道徳心とか投げ捨てるレベルにルイスが心配。なんでこんなに心乱れてるのかヘルマン自身もわかってないけど。

ルク(素) 謎に包まれてる、ヘルマン自身の過去編にうまく繋がるといいねー。

GM じゃあ、扉ひらくー?

ヘルマン 扉を開くのが先でしょうか、ルート殿に話を聞くのが先でしょうか? 中編はゴチャゴチャしすぎていて、ルート殿の話は聞けなかったのですよね。

GM 登場人物が多くてごめんよー。

ヘルマン いえ、我々がNPCとフラグ立てをしなかった責任かと。ルクマスターもセブルス殿もかまいません?

ルク&セブ いいよー。

「ルイスは……霧の森の人たちに保護されたみたいだけど。オレは、アードルフの魔術師達に捕まったんだ」
 ルートは、ルイスと同じ顔を青くしながら、ぽつりぽつりと話し始める。
「でも……オレたちをかくまってくれるはずだったサリッドさんの知り合いの人たちが、助けてくれて……オレも、助かった。でも、でも……サリッドさんは……!!」

ヘルマン ルート殿はピザの方々に救出されたのかと考えていたのですが、そうではないのですね。

GM うん。助けてくれたのはサリッドさんの知り合い。

ルク それだけか? たいした情報がないのなら、先に進みたいんだが。

ヘルマン ルクくん超クール!!(笑)

ルク 縛った奴らはそのままにして、奥の扉を開ける。

GM 野球のホームベースみたいな多角形の部屋。ランタンみたいなものがついてるから部屋は明るくて、15m奥に、階段っぽいくぼみがある。何かが動いてるよ。
 エネミーは3体、ぜんぶ同じ種類。5m位置に2体と1体、10m位置に1体。

ヘルマン 全員が入った時点で、5m先にいる処理でよろしい?

GM おっけー。[エネミー識別]は……達成値12ならわかるよ。バルーンスライムです。 (バルーンスライムの情報開示)

ヘルマン からからに渇いたスライムが目の前に……MP吸収スキルが恐ろしいかと思いましたが、あまり強くはなさそうですね。

ルク 俺と貴様が接敵すればいい。余裕で避けられる。

GM そこでルートがパッと前に出るけど、止めない?

全員 ……ハ?

GM 「ここは、オレに任せて先に行け!!」

ヘルマン フラグ立てが不十分だという話をした直後に、唐突にイベント起こされてもっ!?

GM (サムライのフィギュアを動かしながら) 「ここは俺達の出番だな……!」 (アコライトのフィギュアを動かしながら) 「わたしもーわたしもー!」

セブルス (頭を抱えて)馬鹿共がぁあ……!!

GM サムライはアコライトに叫ぶ。 「おまえは、ロスト……ロストアンドロストにつけ! 彼らを助けるのが俺達の任務だ!!」

ヘルマン 私達のギルド名が「失う、そして失う」に!?

「ルイスを頼む……ここは、オレたちに任せて!」
 決死の覚悟で叫ぶルートの横をルクとヘルマンが走りぬけ、セブルスは後方で杖を構える。3人は声を揃えて言った。
「俺
「私  が出たほうが早い」」」
「我輩

ヘルマン ピザの方々の厚意を丸無視……我ながら酷い……っ!(爆笑)

ルク 話し合う時間が無駄だ。

GM 無理やりに戦闘に入る行動をとるなら、シナリオ分岐する。 「ルイスが……っ!」 ルートがサムライを引き連れて、先に行く。

ヘルマン アコライト殿に、ついてゆくように指示を出します!

GM/アコライト 「わたしは、あなたたちを守るようにエアルフィンさんに言われていますから!」

ルク (嫌そうに)聞き分けないな……使い勝手がいいと思っていたのに……。

GM ルートたちが走っていった先からは、どたどたどたーってすごい音が聞こえてくる。

ヘルマン 何か起きた!?

ルク もー……。面倒な奴らだなー……。

ヘルマン シナリオ分岐したと仰ってましたから……信頼関係の構築を怠ったから、我らの言葉を聞いて下さらないのかもしれません。

ルク 信頼……興味ないな。

戦闘配置 第1ラウンド
「バルーンスライムA ヘルマン」
(5m)
「バルスラBC ルク」 「バルスラD」
(5m)
「セブルス アコライト」

ヘルマン GM殿。我らは迷いなく戦闘することを選びましたが、戦闘前に散開しても?

GM いいよー。

ルク 許可出た……! 俺は5m先のスライム2体にエンゲージする。

ヘルマン 私は10m地点のスライム1体に。

ルク セットアッププロセスは、誰も何もないな。ならば行動値21の俺が動く……1シナリオ1回のスキルを使ってもいいか? クライマックスの戦闘が辛くなるが。

ヘルマン 早く片付けることが優先でしょう。

ルク エンゲージしている2体に《バーストブレイク》。ダメージロールにフェイト2個使って、46ダメージを素通しで。

GM 2体倒れる。

ヘルマン 行動値19、マイナーで相変わらず無駄《ウイング》、メジャーで久々《ディフュージョンショット》、対象にするのは残りの2体。ダメージロール直前に《ワンコインショット》、ダメージにはフェイト2点消費。対象の物理防御力を3下げた上で54ダメージ!

セブルス ……手番が回って来なかった。

GM ほんとにこのメンバーで倒したほうが早かった……。

ルク だろう?

ヘルマン ボス戦に残しておくべき切り札スキルを消費しておりますけれど(笑)。アイテムドロップする時間も惜しいですし、ピザの方々を追っても?

ルク 構わん、走るぞ。……俺達が全力で走ると、後衛2人が置いていかれるな。

ヘルマン …………シーフ2人、全力疾走して階段を降ります!(笑)

 

 ミドル06――トラウマ★スイッチ鏡の間!

GM (マップ描きつつ) 階段の下は、すごく長い部屋でした。

ルク 部屋というか……廊下?

GM 20mくらいの一直線の道の先に、光がぽわーってあって、みんなから5m位置に鏡が見える。で、みんなの目の前で、ルートくんとサムライさんが倒れてる。

ルク !?

GM 「オデコ打ったー!!」

セブルス 転んだだけか!!

ヘルマン&ルク ……急がなくてもよかったぁあああああ。

ルク 仕方がない。これはGMの罠だったんだ。ミスリードだ。

ヘルマン 自分に言い聞かせていらっしゃる(笑)。アコライト殿、回復を。

GM 「痛いのいたいの飛んでいけー★」 でも、ルート達は 「足骨折したかもー」 ってぴーぴー泣いてる。

ヘルマン 《ヒール》撃ってるあいだに、この廊下を調べていても?

ルク 先に進まないか。コイツらを連れて行っても、足手まといにしかならん気がする。

ヘルマン ここまで進んで追っ手が来ていないなら、背後は心配なさそうですしね……。

GM 1回、回復したけど、やっぱり両方HP20台だねー。回復し終わるまで2~3ラウンド必要。

ヘルマン プレイヤー発げ……いや、キャラロールです。置いていきましょう、マスター。

ルク (笑)。アコライトに言う。コイツらの回復は任せたぞ。

GM/サムライ 「おまえは……ロストエンドロストについていくんだ……!」

ルク (真剣な顔で)正直、貴様達がいると、邪魔だ。

GM/アコライト 「わ、わたし、《ホーリーウエポン》撃てます、よ……?」

ルク それでも、だ。

GM/アコライト 「《プロテクション》だって……!」

ルク コイツらを、守れ。全力でだ。

GM/アコライト 「……わかり、ました」

「この廊下のスミで、おとなしくしておけ」
 ルクが言い捨てて先に行ったのち、うなだれる“深遠の闇よりいでし死神のピザ”のメンバーに、ヘルマンがささやいた。
「回復し終えたら、追いかけてきて。でも、無理はしないで。トラップに引っかかったら、そこで立ち止まって私達が戻るのを待っていて」
 不安そうなルートに目を合わせる。夢の男の子もこんな目をしていて、そのか弱い背を抱きしめたいと思ったけれど。それでも、守るから一緒に行こうとは言わない。
 ヘルマンにとって、なによりも優先したいのは、ルートではないから。
「……もう二度と、ルイス嬢に、君が倒れた姿を見せないで」
 言い置いて、ヘルマンは先導するルクを追った。

GM/ルート 「……がんばる! ちょうがんばる!!」

ヘルマン 違ぅうううう!! 私は無理をするなと言いたかったんだ!!

GM/ルート 「ウォオオオオ、腕立て伏せだ!!」

ルク 完全に逆効果(笑)。鏡の間を走る。

GM 鏡の横を通るとき。先頭のルクくんの目に、茶色い髪のオオカミ耳の女の子の姿が見えます。

ルク !? どこかで聞いたことのある容姿……!

GM メイジローブを羽織った女の子……ルクくんが捜し求めている妹は、ルクくんに向かって言う。 「たすけて、おにいちゃん……」

ルク (愕然と)おにいちゃんなんて呼ばれたことない!!!(全員笑)

GM 「たすけて、おにいちゃん、たすけて……」 聞いたルクくんは【精神】判定20っ。

ルク ……フェイト足そうかと思ったけど、失敗覚悟でふる。 (ころころ) クリティカルしない。達成値5だ。

GM MPを2ダイスぶん減らして下さい。

ルク (MPを6減らしながら)その声だが、他のギルドメンバーには聞こえているのか?

GM ううん、姿も見えてない。ルクくんが叫ぶ声だけ。

ヘルマン ひとりひとり、見えるものが違うトラップ……。(ちらりとセブルスを見て、声音を高くして)「セブルス……守って……わたしの息子を……!」

セブルス 辛すぎるんだが!!??

リリー・ヘルマン 「どうして……どうして助けてくれないのセブルス……!」

セブルス やめてヘルマンプレイヤー!!??(泣)

GM 正しいよ! 赤ん坊を抱いた赤髪の女性が見えてる!

ルク ここで問題になるのは、ヘルマンには何が見えるのかということだが。

ヘルマン THE★記憶喪失! 勝ち組でございます!

GM ヘルマンさんは、髪の長い包丁を持った女の子と、ちっちゃい黒髪の女の子が……。

ヘルマン ぎ、ギルドメンバー見えてる……。 (ころころ) 判定失敗した、MP7減ります。どうして君達までこんなところにッ!?

セブルス (ころころ) なっ、我輩も失敗だと!?

ヘルマン セブルス殿、いちばんダメージ受けていらっしゃる(笑)。

セブルス トラウマえぐられまくり……。

ヘルマン 廊下は20mですよね、私とルクマスターは1ラウンドで抜けられますが……私達は「鏡に彼女達が映るはずがない」と理解してもよろしい?

GM 理性的になれないのは、ダントツで達成値が低かったルクくんのみかな。

ヘルマン ルクマスターは、鏡にアセナ嬢がいると考えている。私とセブルス殿は、これが幻影だと知りつつもダメージを受けた? ……セブルス殿に、鏡を見てはならない!と叫んで、羽ばたいて駆け抜けます。途中でルクマスターを回収したいのですが?

セブルス 我輩は現実を拒否したい。目を閉じて歩こう。

ヘルマン 私は目を開けたままです。この状況で目を閉じてしまうほうが怖い。

GM 目を閉じたら鏡は見えないから、それ以上、何も起こらないよ。

ヘルマン そういうギミックなのか。いいですね、とにかく逃げたヘルマンと、その場で動けなくなってしまったけれど結果的に正しい判断をしたセブルス、過去に囚われたルクマスター、みたいな。

GM ヘルマンさんもルクくんも、廊下を抜けるならこれ以上のダメージはいいよ。

ヘルマン もう一度くらいダメージ食らいますよ。

GM え、え、ダメージ食らいたいの??

ルク ダメージはいらんが、そうしないとフェアじゃない。

GM じゃあ、鏡は見えてなくて後ろから声が追いかけてるだけの状態だし、難易度を下げるよ。判定値10で。

ルク ……俺は、鏡を本気にしているんだよなぁ……。

ヘルマン 強制的にダメージ食らう勢いですね。妹と引き離した私を攻撃しても構いません(苦笑)。 (ころころ) 達成値11、クリアしました。

ルク 俺は強制的に食らおう。MPを2点減らす。

ヘルマン マスター、心配いりません! みるりー嬢もアビー嬢も、安全な場所におります!

ルク そいつらじゃねーよ!(笑) ヘルマンにゆさぶらされて正気に戻る。離せ。

ヘルマン よかった、マスター……おそろしいトラップでした。

セブルス 2ラウンドかけて追いつきますぞ。

GM 鏡の廊下を抜けた先に、また下に続く階段。ぼんやりした灯りが見える。

ヘルマン セブルス殿を待つ間にMPポーションを飲みます。 (ころころ) ぜんぜん足りない。

ルク ……さっきはすまん、ヘルマン。助かった。 (MPポーションを差し出す)

ヘルマン ルクマスターのデレ頂きましたーー!!

 

 ミドル07――るいすのかみつくこうげき!

GM 降りた先は、幅が20m、奥行きは40mほどの大きな部屋。真ん中にロダニア石がたくさん転がっているおかげで、まわりは明るい。20mほどの位置に人が倒れている。誰かはわからないね。

ヘルマン まわりが明るくてもわかりません? ルイス嬢ならば、見慣れた仲間ですが。

GM 判定してほしいから、説明終わるまで待ってねー。人影の更に向こうに、また何か倒れてるみたい。ロダニア石は中央部以外にないから、他は薄暗くて、具体的に何なのかはわからない。

ルク ……おい。俺達、ランタンをアコライトに預けたままだ。

全員 ほんとだー!?(爆笑)

ヘルマン 焦りすぎでしょう私達!? すみません、置いていく置いていくと騒いだのは私です!(笑)

ルク 仕方がないだろう、あの状況は……。

GM 大丈夫だよー、展開的に、ここでアコライトさんだけ降りてくるし。

ルク は!? ひとりでって、何をしている!?

ヘルマン 気になる箇所が多いです。各自、いちばんにしたいことを宣言します?

セブルス アコライトからランタンを受け取って、あたりを照らす。

ヘルマン 行動値で考えるならば、それよりも早く私達は動きますが……。

ルク あたりもよく見えない状況で~? 俺は動かん、様子を伺う。

ヘルマン 私は倒れている = ルイス嬢むしろルイーゼ嬢!?のテンションで、考えなしにダッシュ致します。

GM まず、ヘルマンさん。倒れているのは、ルイスです。

「ルイス嬢!!」
 叫んで抱き上げれば、何者かと戦った形跡のあるルイスがうっすらと目をひらいた。
「…… に げ て ……」
 そのまま、ルイスはもう一度気絶してしまう。
 掠れ声に不審を覚えることすらせず、ヘルマンはやっと会えた仲間を抱き上げ、アコライトの元へ連れてゆく。
 アコライトは《レイズ》を撃ち、ルイスは弱々しくも目をひらいた。会話は可能そうだ。
 セブルスが照らしたランタンで、部屋の様子が明らかになる。ルイスの向こうに倒れ、事切れていたのはオオカミだった。
「……オオカミ?」
 ルクがいぶかしげにつぶやく。ルイスは《アニマルエンパシー》スキルを持っている。動物相手に敵対することは少ないはずだ。
 ルイスが倒れていたあたりから5mの位置に、アークスタッフが落ちている。ルイスが持っていたのもアークスタッフだったはずだが、ルイスにさしたる興味のないルクには、その杖がルイスのものなのかがわからなかった。
 アコライトの介抱を受けるルイスを確認すれば、見慣れた装備にスタッフと魔術書が足りないようだった。
 セブルスがアークスタッフを拾い、ルイスのとなりに置く。
「ルイス嬢に《ヒール》を!」
 ヘルマンの悲痛な叫びに応じ、ルイスを回復するアコライトに、ルクが問う。
「おい。俺は貴様に、貴様のギルドメンバーを託したはずだ。アイツらはどうした」
「あ、はい。どうしてか、2人とも鏡のある廊下で、突然に立ち止まってうめきはじめてしまって……」

ヘルマン アコライト殿は【精神】値が高いから判定クリアしたのか!

ルク 【筋力】値は低いから、ヘルマンのように引っ張って来れなかった、と……。

ヘルマン ルート殿にはルイスが見えているのだろうか。それは……申し訳ないことをした。鏡を割って来るべきだった。

GM ルートは「ルイスー!」、サムライは「お父さーん、お母さーん!」って叫んでる設定。

ヘルマン サムライ殿、いいひとですね!?(笑)

GM ルイスが全快した。ゲッソリしてて、目の下にべったりクマが見えるね。

ヘルマン 支える。……私、もう帰っても満足です。

ルク クライマックスフェイズを無視ろうとするな(笑)。ヘルマンが満足げにしてるのを横目に、ルイスが倒れていた場所へ行く。ロダニア石を持って帰りたい。

GM 拾っていいよ。1ダイス振って、そのぶん拾える。

ルク そいやーっ! (ころころ) 6個拾ったーー!!(狂喜)

ヘルマン (トラベルガイドぺらぺら)ろ、ロダニア石、ひとかかえあれば人間が一生遊んで暮らせる金額になるらしいです!?

ルク (笑) 俺はコレを目的に来たからな。拾っている間に、部屋の奥は見えるか?

GM まだ暗いかなー。

ルク 転がってるロダニア石を、部屋の奥に投げて照らす。

GM 1ダイス×5m飛ぶことにしよう。

ヘルマン おお、また面白い裁定を。

ルク (ころころ) 30m位置まで飛んだ。

GM ロダニア石が、黒い台のような物の横に落ちた。

ルク このまま先行していいか。

ヘルマン 私は、ルクマスター……というより、ルイス嬢以外に興味がありません。

セブルス Ms.ルイスの様子とマスターを交互に見ている。

GM ルイスは、弱々しく繰り返してる。 「にげ……て……」

ヘルマン ああ、一緒に帰ろう、ルイス嬢!

GM/ルイス 「ちがう……わたしを放って、にげて……」

ヘルマン どういうこと……? しかし、キャラクターからすれば「何を言うの、馬鹿!(ぎゅっ!)」フラグにしか!

ルク おまえら結婚しろレベル! リア充してる後方は無視って、台に近付く。

 ルクが黒い台に近付くと、台の上から立体ホログラムが浮かび上がった。
 現れたのは、仮面で顔を隠した鎧の男。
「貴様は何者だ」
 警戒するルクに、仮面の男は飄々と返す。
「貴様こそ何者だ。ここに何をしに来た」
「聞いているのは俺だ」
「何の目的でココに来た。今なら助けてやるぞ?」
「それはこっちのセリフだな」

GM うわーん! ルクくんが間髪いれず言い返してくるー!

ルイス充なう!ヘルマン ルクマスターが誰かと会話してるっぽい声は届くと思うのですが、セブルス殿はどうします?

セブルス 気になるな。マスターより5m後ろに近付く。

GM/仮面の男 「まさか貴様……っ、ルイスを取り戻しに来たのか!」

ルク ……いや? べつに。

セブルス 違うのか!!??

ヘルマン (プレイヤーが爆笑)

「この組織が持っている財宝を奪いに」
「許せん……っ、貴様、ベルヴェの守人か!」
 唇を歪ませるルクに、仮面の男は声を荒げた。見当違いな台詞に、ルクは嫌そうに否定する。
「あんな腰抜けと一緒にされては不愉快だ」

GM/仮面の男 「おま……っ、ベルヴェの守人を舐めるなよ? この組織が何回潰されそうになったと思ってる……!!」

ヘルマン (プレイヤーが爆笑継続中)

ルク では、貴様らも雑魚なんだな!(嘲笑)

GM そこまで言われたら逆に爽快かも。 「ハハハハハハ! おまえ、愉快だな! この状況でそんな大口を叩けるとは!」 その直後、ルイスの様子がおかしくなるよ。うめいて、うずくまる。

ヘルマン 嫌ー!? 専門家(アコライト)に診てもらいたい、回復したのではないのですか!?

「もう遅い!」
 ホログラムがブチリと途切れる。同時に、事切れていたはずのオオカミが起き上がってうなりだした。
 混乱するヘルマンの目の前で、ルイスが起き上がってにこりと笑う。その瞳は紅く輝き、笑みづくる唇からは牙がのぞいていた。

戦闘配置 第1ラウンド
「ルク」
(5m)
「セブルス」
(15m)
「オオカミA B」
(5m)
「オオカミC D」
(5m)
「アコライト ヘルマン ルイス」

GM 入り口から見て30m位置にルク、25m位置にセブルス。オオカミは10m位置と5m位置に2匹ずつ。入り口にアコライト、ヘルマン、ルイスが同エンゲージで。

ヘルマン ……さすがに、八重歯もかわいいね、とか軽口叩けない異様さ……。

GM 起き上がったルイスが、ヘルマンさんに対して[不意打ち]! いい?

ヘルマン あ、はい、アッサリ不意打たれると思いますのでよいです(笑)。

GM ヴァンパイアっぽく噛みつくね。

ヘルマン それ、避けるのだろうか……。

ルク 貴様はどこまでギルドメンバーに対して甘いんだ!?

GM 命中値7!

ヘルマン 7ッ!? それはさすがに避けないと不自然! (ころころ) 一歩退いて避ける。ルイス嬢、どうして!?

GM 避けられて、よろめいたルイスはヘルマンさんをにらむ。

ヘルマン 明らかに正気を失っていると気付いても構いません? どうやって捕獲しよう、ロープは……ああああああああ!!??

ルク アードルフの使いっぱしりを縛るのに使った。さっきのランタンといい、今回のシナリオ、そういうの多いな。
 改めて、第1ラウンドのセットアッププロセスだ。せんせー、《エンサイクロペディア》の解放は?

セブルス 残りフェイト数2ですぞ?

ヘルマン 最終判断はセブルス殿に任せますが、ルイス嬢を調べて頂きたいと希望だけ出します。

セブルス Ms.ルイスを? 可能なのか、それは!?

ヘルマン いかがです、GM殿?

GM んー、おっけーです!

セブルス では、フェイト1点使用して解放《エンサイクロペディア》! 達成値20!

GM ルイス、今、邪悪化してる。データとかはそのままね。

ルク この娘、何を使えたっけ……ああ、範囲の召喚魔法か。

ヘルマン (隣のアコライトのフィギュア見て)わ、私も避けられるか危ういのにっ!

ルク おつ★ 行動値21、動くぞ! マイナーアクションで20m前進、オオカミABにエンゲージしてAを殴る! 27ダメージ!

GM きゃいーん! 残りHPひとけた!

ヘルマン 行動値19。マイナーで《ウイング》致しますので、レビテートローブ着てるルイス嬢でもエンゲージ離脱にはメジャーが必要になります。メジャーは……オオカミCDに《ファニング》!

ルク 《ディフュージョンショット》で一掃できないのか?

ヘルマン 申し訳ありません、スキルレベルが足りなくて狙えるのが3体までなのです。ので、攻撃力の上がる《ファニング》で確実に2体を倒します。 (ころころ) 命中判定クリティカル!

GM (ころころ) あ、オオカミCが回避判定クリティカル。

ルク ……へルマンを無言で見る。

ヘルマン 申し訳ありません申し訳ありませんー! 42ダメージ!

GM オーバーキル! 次、ルイスの手番なんだけど、オオカミに指示出しします。ぼそりと呟くね。 「そのくらい、避けろよ……」

ヘルマン 邪悪化の影響でルイス嬢のお口が悪く……いや、元々、そのくらいは言うか。

ルク そこまでアタリがきついのは、貴様に対してのみだぞヘルマン……。

セブルス 行動値12、動きますぞ。オオカミABに対し《マジックブラスト》&《エアリアルスラッシュ》!

ヘルマン ……私、さっきの手番で《ディフュージョンショット》撃って3体を倒していれば、《マジックブラスト》分のMPが浮きました……判断ミス多いです、申し訳ない……。

セブルス 構わん。〈風〉49ダメージ!

GM オーバーキル! 次は……、

ルク なあ。邪悪化しているルイスは、ギルドスキルの効果は受けるのか?

ヘルマン ギルドスキルは神殿の祝福、もしくは神々からの寵愛ですので……エネミー堕ちしきっていないならば受けているのでは。ギルドから抜いたわけではありませんし。

GM まだ堕ちきってないよー! 次は行動値11のオオカミC! ルクくんに接敵し、腐った牙で噛み付く! 命中判定18っ! スキル《腐臭》の効果で、回避判定達成値マイナス4で!

ルク (ころころ) 避けた。2ダイスであったとしても余裕だな。

GM 行動値4のアコライトさんは、何をしよう?

ルク コイツ、何ができるんだ?

GM ええと、メジャーで使えるのは《ホーリーウエポン》《ホーリーアーマー》《ホーリーワード》……。

ルク なんだその性能!?

ヘルマン (キャラシのぞきこんで)補助アコすごい……っ!

ルク どのスキルにするんだ?

ヘルマン ……エンゲージ離脱して、逃げてもらうという選択肢は? 私は正直、ルイスを止める方法が思いついておりません。この魔法防御とHPでは、ルイスの範囲魔法で一撃死しそうです。

ルク ……GM、後退すると階段を登ることになるわけだが、そうすると戦闘からの逃げるという裁定になるか?

GM さすがにそうなるかなぁ。

ルク 前進させる。俺にエンゲージしろ!

GM 「はいっ!」 メジャーでエンゲージ離脱して、9m前進!(笑)

戦闘配置 第2ラウンド
「ルク オオカミC」
(5m)
「セブルス」
(16m)
「アコライト」
(9m)
「ヘルマン ルイス」

ルク オオカミCを斬る……が、HPを残してしまった。

ヘルマン …………撃ちたくない……けど、そうも言っていられない……。ルイス嬢相手に素撃ち致しますorz

GM 銃身で殴れば?

ヘルマン そういうスキルがガンスリンガークラスにあるので、ソレを取得していない以上、ヘルマンの攻撃はすべて射撃です。命中したなら《ワンコインショット》宣言。せめて一撃でっ! 物理防御力マイナス3した状態で37ダメージ!

ルイス 余裕、HP2ケタ残るよ♪ ヘルマンさんに《サモン・ファーブニル》、無属性魔法51ダメージ!!

ヘルマン アコライト殿、《プロテクション》を!

GM 15点軽減!

ヘルマン 25ダメージまで減りました、有難い!

セブルス 12m前進し、ルイスに《エアリアルスラッシュ》。〈風〉37ダメージ。

GM 《ガーディアン》。

全員 あああああ!!

ルク 邪悪化ルイス、頭いいぞ!?

ヘルマン ファーブニル、超戸惑っておられそう!?(笑)

GM オオカミCのルクくんへの攻撃は、サラっと避けられました~。

ルク アコライトは、ヘルマンに《ヒール》を!

 第3ラウンド、もう一度、ヘルマンがルイスに攻撃し、ルイスは戦闘不能になった。

 

 クライマックス――双剣の剣士(メンタル弱い)

GM ここから完結編っ! みんな、どこらへんにいる?

ルク ルイスが倒れているのが階段付近だな?

ヘルマン はい。どう考えても私が抱きかかえている。

ルク コイツ変態か。全員、入り口付近に集合するぞ。

GM 変態なのへルマンさん!?(笑) みんなの耳にトコトコ足音が聞こえるよ。 「小賢しい奴らめ……」

ルク 嫌な予感しかしない……声に聞き覚えは?

GM ルクくんはあるよ。ホログラムの声っぽい。

ヘルマン 一方的に通信ブチ切っておきながら御本人様ご登場(笑)。

ルク 次から次へと面倒な! 目当ての石は手に入れたから、早く帰りたい……。

ヘルマン 残念ながらルイス嬢が邪悪化しておりますゆえ、堕としやがった方を殲滅せねばなりません。

「ルイスを置いて、此処から出て行け」
 仮面を被り鎧をまとった男は、手には長剣を2本構えていた。不気味にうめく包帯を巻いた異形を従え、靴音を響かせながら一行に近付く。
「あの双剣、闇の力を有している。相当の手練れだ……」
 仮面の男の実力を看破したセブルスは、ギルドメンバーに警戒をうながす。ルクも異形の体に巻かれた包帯の危険性を指摘した。
「ルイス嬢を邪悪化させたのは……」
「わからん……が、アイツを殺すしかないだろうな」

GM [エネミー識別]は、せんせーが仮面の男を成功、ルクくんが後ろの包帯がマミーだと看破したよ!

ルク 《ツインウエポン》《ディフェンスライン》《属性攻撃:闇》《ブレイクスラッシュ》《グランディア》……何か穴がありそうな……。

ヘルマン 強いて言うならば、こちらが避けまくって仮面殿のMP切れを狙うくらいでしょうか? MPが無限となるスキルを持っておりませんでしたので。

ルク 喰らったら一撃死の予感がするぞ。

ヘルマン マミーの《引き寄せ》が辛すぎます……。

ルク 強制効果だろう、戦闘前に戦術を練っても無駄だ。《引き寄せ》られてから考えるぞ。

戦闘配置 第1ラウンド
「マミーA B」
(5m)
「ブラド」
(5m)
「ルク ヘルマン セブルス (ルイス) アコライト」

GM みんなが階段の真ん前で1エンゲージ。そこから5m先に仮面の男、10m先にマミー2体。
 セットアップに、仮面が《グランディア》! 仮面の男はブラドさんって言います! 「グッ、メンタルポイントが……!!」 で、このラウンド、マミーは何もしません。

ルク !? そうなのか!? じゃあどうする!? ヘルマン マスター、ブラド殿の陽動を!

ルク 俺に命令するなっ! 仮面の男に接敵して斬る! 命中判定24!

GM ふつうに回避してー……無理だ。

ルク 物理23ダメージ!

GM ちょっと通った。

ルク ……「ちょっと通った」……。 ヘルマン 行動値19、ヘルマン参ります……あの。マミーに《引き寄せ》られなかったので、私が戦線離脱してルイス嬢を安全な場所まで連れて行ってもよろしいです?

ルク その戦法は有り得ないだろうが!!

ヘルマン そうでしょうか? なればアコライト殿がフリーになって、マスターに《ホーリーウエポン》が飛びます。マミーはセブルス殿に一掃して頂けばよろしい。

ルク この男を過信しすぎだ! 仲間を信用しないロールプレイ(笑)。

セブルス ……過度の期待を寄せられても……。

ヘルマン 御本人が無理だと申されるならば仕方が無い。演出メインで動いても?

ルク (怒りマークを浮かべながら)許す。

ヘルマン マイナーアクションで抱いていたルイスをアコライト殿に託し、一方的に「彼女を安全な階上へ!」と指示。メジャーアクションで敵に向き直って《ディフュージョンショット》、目標は敵3体! 命中したなら、ダメージロール直前に《ワンコインショット》! 41ダメージ!!

セブルス ヘルマンが本気だ……。

ヘルマン [エネミー識別]成功したのにどちらを倒せば邪悪化が解けるか不明ならば、どちらも倒すしかございません。

GM 仮面の男のHPがもう少しで2ケタに。マミーは1/5くらい。
 次は行動値18、ブラドさん。マイナーで《ブレイクスラッシュ》、命中判定19!

ルク ? そこまで命中値が高くないぞ? (ころころ)期待値だ、避けた。

セブルス 行動値12、マミー2体に《マジックブラスト》&《エアリアルスラッシュ》! 〈風〉46ダメージ!

GM 戦闘不能! アコライトさんの手番、ヘルマンさんの指示を理解したようで、ルイスを連れて階段を登っていったよ。

ヘルマン ひとまず安心致しました。心置きなく殲滅致します。

ルク ……本当に安心してもいいものか。アコライトすらも信用してないプレイング(笑)。

ヘルマン 逆に、マスターが信用おけるのって誰です!?(笑)

戦闘配置 第2ラウンド
「ブラド ルク」
(5m)
「ヘルマン セブルス」

ルク マイナーで《インベナム》して斬るっ! (ころころ) 《シークレットアーツ》使用、命中判定を振りなおして (ころころ) さっきよりはマシ、程度か。判定値20。

GM (ころころ) んー……回避値足りない。当たったよ。

ルク ダメージは27点、貫通したならばバッドステータス〈毒〉付与だ!

ヘルマン 《ウイング》した後に《ファニング》してダメージ上げます! 命中値26!

GM (ころころ) 回避した。

ヘルマン ダイス目、相当良かったですのに!?

GM 今までのダイス目が悪かったのー。

ヘルマン なんと! それでは、私の命中値では当たりません……!(蒼白)

GM ブラドさんは《ブレイクスラッシュ》してルクくんに攻撃。

ルク ……ルクの装甲では、本気で、当たれば一撃死の可能性が……《インタラプト》使うか……いや、一撃は耐えてみせる! (ころころ) 回避クリティカルだっ!

GM MP削られただけー!? 「無駄《ブレイクスラッシュ》だと……」

セブルス 《エアリアルスラッシュ》、当たれば《マジックフォージ》、ラスト1点のフェイトも使用! 〈風〉72ダメージ!!

GM 全体HPの1/4に……すっごい減らされたーー!!??

ルク クリンナッププロセスに〈毒〉ダメージ3点だ!

 魔法ダメージがとおりやすい剣士ひとりが残されて、戦えるはずもない。前線のルクが回避して戦線を維持しつつ、後方からセブルスが《エアリアルスラッシュ》を打ち込む。
 第3ラウンドは回避されたものの、第4ラウンドのセブルスの攻撃で、ブラドは倒れた。

ルク 相手を殺せば邪悪化は解けるのか?

ヘルマン そうとも限らないような……? 私、[エネミー識別]時に発覚したブラド殿の分類も引っかかっているのですよね……。

ルク ?

ヘルマン 分類が妖魔でしたよね。ルール上、邪悪化させることができるのは邪神と魔族のみだったような気が……。まぁいい、即座にブラド殿に接敵、銃口突きつける! ルイス嬢を元に戻して。

GM/ブラド 「……やはり、不良品では駄目なのか……」

ヘルマン 敗北後特有の一人語りを聞く余裕なぞありません、銃身でブラド殿の頭をがつん! 邪悪化を解けと言っている!!

GM (無視)「オリジナルには……敵わない……」 ブラドさんの金髪が黒くなってゆき、ボロボロと崩れてゆく。

ルク&ヘルマン はぁああ!!??

ルク ちょっ、待て剥ぎ取りたい! アイテムドロップさせろ!!

ヘルマン やはりこの男ではないのか!!?? すみませんアイテムドロップ用に温存していたフェイト捨てます! ルイス嬢の元に行く!!

GM じゃあ、残ったルクくんとせんせーで先にアイテムドロップしよう~。

アイテムドロップ「堅骨×1」(鑑定成功)
        「布×2」(鑑定成功)
       「魔力の欠片×8」(鑑定成功)

GM 次に、ルイスの描写しようかー。
 ヘルマンさんが向かった階段上では、アコライトが必死にルイスに《ヒール》を撃っているよ。

ヘルマン 邪悪化が解けていない状態で《ヒール》撃っては駄目ではないかな、学習して!?(笑)

 回復魔法をかけられたルイスの目がひらき、ヘルマンをとらえる。あたりを警戒するその目は、見知った青色に戻っていた。

「あれ……ここはどこ?」
「ルイス嬢、私がわかる?」
 喜びと少しの警戒を乗せて問いかけたヘルマンに、ルイスはふわっと笑いかけ……舌打ちした。
「あ、ヘルマンさ……チッ、ヘルマンかよ」
「その反応はあんまりではない!?」
「どうしてココに来ちゃったの! ワタシのことなんか放っておいてくれたらよかったのに!!」
「……っ、君がいたから、此処まで来た!」
 怒鳴りつけるように叫んで、細い体を抱きしめる。やっと帰ってきてくれたギルドメンバーに、ヘルマンはそっとささやいた。
「……やっと、君を守れた。ルイーゼ」
 感極まるヘルマンの背に、カラスが突撃する。
「オレの片割れにナニしてんだヘンタイ!!??」

追いはぎ中セブルス 鏡トラップにひっかかってた組が合流したか。

追いはぎ中ルク ……やっと再会できた妹に、でかい男が引っ付いてるのか……殺意しか湧かんな。

GM/ルート 「オレのルイスにナニすんだコラー!?」

ヘルマン ルート殿の声に反応してルイス嬢を放し、ふんわり抱き上げてルート殿と向き合わせて下ろし、自分はそっと後ろに下がる。

GM ふえ?

ヘルマン さあ、感動の再会を!!(きらきら)

「え、え?」
「……ルイーゼ」
「……ルート? ルートヴィッヒなの?」
 自分と同じ顔をした少年が目の前に現れて混乱していたルイスは、おそるおそる、少年の名を呼ぶ。
 忌まわしい組織の関係者のほかには、片割れしか知らない本名を呼ばれ、ルートヴィッヒはくしゃりと顔をゆがめた。無言の肯定に、ルイス――ルイーゼの表情も変わる。まるて鏡写しのように同じ表情で、ふたりは声を揃えて言った。
「「やっと、会えたね……!」」

ヘルマン これは良い光景(満足)。

GM/ルイス 「……あれ? ルート、ワタシよりちっちゃくない?」

追いはぎ完了ルク 自ら感動の再会を台無しに!(笑) きゃいきゃい騒いでいる2人の横を通り過ぎて、ギルドハウスに帰ろうとする。

ルク追っかけたセブルス マスター待て、Ms.ルイスはどうするつもりだ!? ギルドに連れ帰るのか、Mr.ルートと一緒に暮らさせるのか?

ルク は? どうでもいい。

ヘルマン 今、しかも当人の隣ですべきですかその話!?(わたわた)

GM そんな話をとなりでされてると、ルートが 「オレと一緒に暮らそうよ、ルイーゼ!」 ってはしゃいで持ちかける。でもルイスは断る。 「ううん、ワタシにはギルドがあるの」

ルク 即答。まじか。

ヘルマン は、ちょっ、プレイヤー発言だけど無いわ! その即答は無ぇわ!?

GM/ルイス 「ワタシには、大切なギルドがある。おっちょこちょいなヘルマンさんと、ちょっと……ええと、見たこともないほどクールなルクくんと、唯一の常識人な先生がいるの」

ルク 殴りたそうに手ェぷるぷるさせて、ヘルマンに止められる。

ヘルマン 私をいちばんに出すのやめて下さい、私が主要因みたいに誤解されます!?(慌)

GM/ルート 「そっか……ルク、さん。ルイスの面倒、いつも見てくれてるんだな。ありがとう」

ルク 勘違いするな、コイツが勝手に動いてるだけだ(超面倒そう)。

ヘルマン ルイス嬢がギルドを選んだのなら尊重したい、けれどせっかく再会できたふたりなのに……むしろルート殿を引き抜いては駄目だろうか? 切り出すタイミング計ってマスターをちらちら!

ルク 妙な考えを持つな!

GM サムライさんは張り切って言う。 「よっし、おまえら、これからは……あれ、なぁルクさん、あんたたちいつもどこで冒険してるんだ?」

ルク ついて来る気か……っ! 貴様ら、絶対に言うな! 帰り道は撒くぞ!

ヘルマン まあ、ルイス嬢が教えるでしょうから私達が隠しても無駄ですけれど(苦笑)。

GM だね、そうしよう。 「よしお前ら、俺達はこれから、テニアにギルドハウスを建てて冒険だー!」

ルク あああもう……無視して帰る! あ、エアルフィンに報告…………ヘルマン、後は任せた。

ヘルマン 任されました!(ぱぁっ)

ルク 地上で待ってるリンゴに、終わったから、って声かけして、竜呼んで勝手に帰る。

セブルス 依頼主への報告を無視してギルドマスターが帰った!?

ヘルマン 嬉々として一行をまとめ、碧の館へ帰還致します!
 ダンジョンから出る道中、ルイス嬢にエアルフィン女王が心を痛めていたことを伝えます。「心配をおかけしたのだから、お説教されても逃げては駄目」と釘を刺しながら、ルイス嬢の手をつかんで引っ張る。本人的には手をつないでるつもりだけれど!

GM ルイスはそっぽ向いてるー。ルートがあわてて割って入る! 「ルイスいじめてんじゃねえぞー!?」

ヘルマン 逆の手でルート殿の手を掴んで、♪マーク飛ばしながら歩こう。ふたりが揃っているところを見たら、女王はどれほどお喜びになるだろう!

セブルス すっかりいつものヘルマンだな。

ギルドハウスに帰還中ルク タガ外れてるだろ。異性のルイス相手にスキンシップ激しすぎ(笑)。

 

 エンディング01――愛される命

 碧の館に帰還した一行は、ずだだだだだーっ!!と、派手な音を立てながら激走してくるエアルフィンに出迎えられた。
「ルイスーっ!!」
 女王としての威厳を投げ捨てて、エアルフィンは愛娘を抱きしめる。
「貴女、なんて馬鹿なことをしたの! 魔術師ひとりで乗り込むなんて……!!」
 やさしい母の目に光る涙を見て、ルイスの青瞳にもしずくがあふれる。
「だって……だって、みんなの敵を討ちたくって……!」

ギルドハウス帰還中ルク 技量をわきまえろと言いたい。

母娘の再会見守り中ヘルマン もっかい「馬鹿!」って言いたい。

GM ひとしきりルイスとしゃべったエアルフィンさんは、一行の人数に気づきます。 「あら……ギルドマスターさんが足りないようですが。大丈夫なのですか!?」

セブルス 代理のヘルマンを見る。

ヘルマン にこやかに説明。ギルドマスターは先にギルドハウスに帰還なさいました。過度の賞賛を受けることを良しとなさらない方なのです!

GM/エアルフィン 「そうなのですか。謙虚な方なのですね」

ヘルマン 我らのマスターですもの!(にこにこ)

セブルス 頭が痛い。……ヘルマンはいつまで、ルクの本性を見抜けんのだ……。

ヘルマン マスターは厳しくもおやさしい御方ですのに……おかしなセブルス殿(にこにこ)。

GM きらきらしてるヘルマンさんに、報酬の5000Gを渡そう。 「ギルドへの寄付ですわ。お受け取りくださいませ」

「アードルフ機関のこと、何かわかりましたか」
「……そういえば、ルイス嬢について叫んでいた塵がいたような?」
 ルイスしか目に入っていなかったヘルマンが説明できるはずもない。困った笑顔でセブルスに説明を譲る。迷惑そうな顔をしながらも、セブルスは依頼主に報告を始めた。
「ロダニア石を使い、何か悪巧みをしていたようだが」
「何故、ロダニア石を……確かに高価なものですが。ロダニア石を買うお金があるのなら、もっと有意義な使い道もあるでしょうに」
「自分達で掘っていたようだ。魔方陣を編み出して……」
 セブルスがそこまで言ってやっと、ヘルマンは預かっていた布の存在を思い出した。自らのバッグの中から、無理やりに折り畳んだ魔方陣の布――通称デス・カーペットを取り出し、エアルフィンに提出する。
「彼奴らが持っていた物です。私達では調べきれませんでした」
「これ……まさか。これは燃やしてしまわないと……!」

GM/エアルフィン 「この魔法陣は、ヒトを創るためのものなのです。新しく命を創ることの冒涜、貴方にわかりますか?」 ヘルマンさんに問いかける。

ヘルマン デスカ拾ったときにも言いましたが、プレイヤーレベルで理解してません。アリアン世界において、人工生命って駄目なの?(当惑)

GM/エアルフィン 「誰にも愛されずに生まれくる子の悲しさが、わからないと?」

ヘルマン 人工的に生まれたからって「愛されない命」確定ではなくない? 今回に関しては、愛情が無かったか否かを判断する材料はなかったし……あー……あ、そうだ、ヘルマンの反応はコレだ。困ったように微笑んで答える。どのような出自であれ、生まれきた命が祝福されるならば良いのではありませんか? ――貴女がルイス嬢を愛したように。

GM それは感動する。

ヘルマン 報告は完了? では、ルイス嬢にもう一度手を伸ばす。帰ろう、ルイス嬢。私達のギルドへ。

ルイス トコトコついてくよー!

セブルス (吐き捨てるように)バカップルが。

ヘルマン ヘルマン本人にそのつもりは全く無いですけども。(真顔)

ギルドハウスでまったり中ルク ヘルマン、いろんな相手の好感度上げてるな。最後の最後で、エアルフィンの好感度も上げただろう。

ヘルマン へルマンからエアルフィンへの好感度は、未だにマイナスですけれどね?(にこやか)

ルク このシナリオ、お前の裏の顔を知りすぎだろ……。

 

 エンディング02――お隣さんに、なりました。

 ルイスが帰ってきて何日か後。ヘルマンとセブルスはルイスを交えて次の冒険について話し合い、ルクは自室でロダニア石をながめている、そんな穏やかな日に。ギルドハウスのドアノッカーが、高らかに鳴った。
「遊びに来た客だぞ! もてなせー!!」

ルク ……誰が来たか理解した。ロダニア石を隠し、2階の窓から外をのぞく。誰が招待した。

GM/サムライ 「俺が行きたいと思っただけだ!」(どーん)

ルク うるさい、帰れ。

GM/ルート 「ルイスにまた会いたいんだよー! ルイスー!」

ヘルマン (即)開錠ッ!!

ルク やめろ馬鹿がぁああ!!

GM 「なかなか手入れのされたギルドハウスですね」 アコライトさんがほめてくれる。

ヘルマン 毎朝、床を磨いております!(嬉)

ルク 貴様の努力によって保たれる清潔なのか、地味にすごいな!

「お隣に引っ越してきました、ギルド“深遠の闇よりいでし死神のピザ”です。傭兵から冒険者に転職しました。これからもよろしく★」
「帰れ」
「えーノリ悪ーぃ。このギルド性格悪くね? ルイス、いじめられたりしてねえ?」
「いつでも、ウチ来ていいんだからな?」
「失礼な!? ルイス嬢はどちらかといえばいじめるほうではないか!」
「強くアタられる筆頭はMr.ヘルマンですからな……」
「ちょっ、そこのヘンタイ羽男、ソレで喜んでんじゃねえだろうな……?」
「ほんとうに失礼な!!??」
 一気に騒がしくなったギルドハウスの天井を見上げ、ルクは肩を落としてつぶやいた。
「……なんでもいいから、早よ帰れ」

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